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にじゅう。 ページ22




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さて、呪霊を祓い(救い)終わったことだしそろそろ外に出よう。

そうだ、他の2人はもう終わっているかもしれない。急がないと!


先程の濁ったような目、ふらつきが嘘のように揚々と階段を2段飛ばしで駆け降りる。
先程は緊張で気づかなかったが階段まで相当ボロく、1歩踏み出すごとにミシミシと音は鳴りグラグラと段が揺れる。

階段が更に急だったらそこらのジェットコースターなんかよりも怖いのではなかろうか?
——ジェットコースターに乗ったことはないけれども。

まあ、正直とても怖い。こういう時は祈って精神統一だ。それしかない。


などと考えつつ、びくびくしながら階段を降りきり廃ビルをやっとのことで抜け出す。

「お疲れサマンサー!!」

やたらおっさん臭い言動の主の方を見ると、そこには既に同期3人が揃っていた。
どうやら、私が最後だったみたいだ。

確かに、呪霊を捕まえて食べて更に術式で祓った(救った)のだから、そりゃあ時間もかかるだろう。

「んじゃ、今度こそ飯行こうか。」

「ビフテキ!!」
「シースー!!」

五条先生のおごりで!と言う虎杖、もちろん!とにこにこ笑う五条。

なんだか青春、って感じがして。楽しくって。ついつい くすり、なんて笑ってしまう。


「あー麗!笑ったわね!?」

『ふふっ、ごめんね?』

どう返せばいいんだろう…?語調的には怒ってるのか?

「良いんだけど… そんなすぐ謝んないでいいのよ?調子狂う!」



なるほど、よく分からない……。
だが、そういったやり取りもあるのか…!
信者以外とあまりコミュニケーションを取ったことが無かったから、こと新しい感じがして新鮮だ。


そうだ、それで思い出した。
明日は教会へ行こう。
丁度月に一回開催される集会の日だし、もしかしたら信者が増えているかも!



 

にじゅういち。→←じゅうきゅう。



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山西 陽朔 - 面白い作品ありがとうございます。次回作に日蓮思想を題材にした作品を書くのはいかがですか?南無妙法蓮華経と唱えることで万人が成仏するという教えなら、日蓮上人の名誉さえ傷つけなければきっといい作品ができますよ。 (2023年4月30日 15時) (レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リム | 作成日時:2021年3月6日 13時

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