【ハイキュー!!】下には下が【縁下力】 ページ6
リク主: ゆず酒様
***
縁下「はぁ...」
お疲れさまでしたー、と口々に告げて部室を出ていく面々。それを横目に、田中や西谷が散らかしたであろう紙くずや菓子の袋、入手先が謎の――所謂"ご本"までもを片付けため息をつく。
女子のマネージャー達ををこんなむさ苦しい場所に入れる訳にもいかないから、こうして俺が定期的に片付けているのだ。面倒でないと言えば嘘になるが、レギュラーとして試合に出られない俺が少しでも役に立てるように、と思っての行動だ。そんなこと言ってられない。
無心で棚を整理していると、着替えが終わったらしい主将が声をかけてきた。
澤村「いつも悪いな、縁下」
縁下「いえ。俺は好きでやってるんで、気にしないでください」
澤村「...ありがとうな」
面と向かって言われると少し照れる。返答に困っていると、主将は笑って「また明日」と言い、他の三年生と三人で部室を出ていった。
俺は頬を指でかき、再び掃除に戻った。
――――――
―――
がちゃっ。
一人になって少し経った頃、部室のドアノブが音をたてた。誰かが忘れ物をしたのだろう、そう思ってそちらを見ると、少し予想外の人物が立っていた。
縁下「紺野さん...どうしたの?」
今年の始めに入部してきた、マネージャーの紺野Aさん。不器用だけど良い子で、毎日清水先輩にくっついて仕事をしているのを見かける。
「あ、え、縁下さん?何で、あ、いえ、大したことでは...」
あちらもまさか俺がいると思わなかったのか、動揺している。でも一瞬後ずさって喋ったあと、俺のしていることに目を留めて言った。
「縁下さん、掃除してるんですか」
縁下「.....うん。少しでも役に立てること無いか、ってさ」
自嘲ぎみに言って苦笑する。
すると彼女はこう言った。
「あの、縁下さん。......そんなの、選手がすることじゃないです。私にやらせてください」
苛ついた。一度部活から逃げ出した自分にその資格がないことは分かっている。だけど抑えきれなくて、気がついたら彼女の肩を強く掴んでいた。
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きゃぱしち(プロフ) - lebhaftさん» ありがとうございます、残り2,3話くらいで頑張ってまとめます。とにかく頑張ります← (2015年7月15日 20時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
lebhaft(プロフ) - きゃぱしちさん» さすがです!!もう渚くんの作品、キュンキュンしまくりでした(*^^*)スガさんも楽しみに待っています!!更新頑張ってください♪ (2015年7月15日 20時) (レス) id: e0ccfa2f6b (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - かりんさん» リクエスト有り難うございます。信楽さん了解しましたゞ (2015年7月1日 16時) (レス) id: b4a42a33d8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - すごく面白かったです!リクエストでクグコクの信楽さんお願いできますか?よろしくお願いします! (2015年7月1日 14時) (レス) id: 2b81f9b15c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - ゆず酒さん» ありがとうございます( ´∀`)お気に召したならよかったです。最初のほうは、貧乏性なので残しておきます← 更新頑張ります! (2015年6月29日 22時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃぱしち | 作成日時:2015年6月15日 6時