黒猫男子との日々

アイノカタチ�� ページ12

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私達は至って普通の恋人







喧嘩だってあまりしないし、ふざけ合えて楽しいし、趣味だって合うし、周りからもお似合いだって言われてて






そう、普通の、幸せな恋人同士









のはずだった。







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私の恋人 キヨの《 それ 》はある日を境に始まった






キ「Aー、ちょっときて」


「ん？どうしたの？」


キ「これ、なに？」


「え、ああ、この前フジくんと駅でばったり会って少しお喋りしたときに撮った写真…だけど」


キ「…それはわかる、だってフジから送られてきたんだもん。でもさ、俺この日のこと、聞かされてねーんだけど」






あれ。なんか、嫌な雰囲気


喧嘩したくないし私からちゃんと謝ってほかの話題出そう





「ごめんね、言うの忘れてた。もし次会ったらちゃんと言うね。あ、そいえば、キヨ今日のご飯なにが…」





そのとき、


私の言葉を遮るようにして、キヨは手に持っていた携帯をわざと音を立て乱暴に机に置く





思わずビクッと体が反応して、言葉を失う






キ「……は？俺割とイラついてんだけど」





いつもと違う低い声




「……ごめんってば…そ、そんな怒らないでよ…フジくんとの写真見たくらいでさ」









キヨは今まで、嫉妬や束縛をしないほうだった

それは私も同じで、価値観が同じという点はとても居心地が良かった









…だけど、それは私が勝手にそう思っていただけだったんだ

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