求婚...年の差 (ページ7)

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７話目ページ7

「るせぇ！何がありえねぇんだ、あぁ！」

「...いくら彼女いねぇからって...爆豪...これは条例に引っかか「てめぇ、俺をバカにしてんのか！ざけんな！隣の家のガキだ！！高校ん時に話した事あんだろうが！！」」

「あっ、あー！！爆豪の...婚約者！！」

首を縦に振りながら、手をポンとしてアホ面が言った。

「おい、こら...俺が黙ってるからって...調子に乗ってんじゃねぇぇ！誰が婚約者だ、あぁ！！」

「お、お客様...あまりに騒がれますと...他のお客様のご迷惑になりますので...。」

店員がうるさいと俺らを注意しに来た。

「「すんません...。」」

肩を落として、２人で謝る。良い年をして情けねぇ...。

「俺、１人なんだよ。ここ座っても良いよな？な、爆豪！？」

「って、もう座ってんじゃねぇかよ...。」

４人掛けのテーブル、俺の隣にアホ面が厚かましく座ってきた。

「ごめんね〜、うるさくて。俺、爆豪のクラスメイトだった上鳴電気！俺もヒーローやってんだ。」

グイッと俺の体を肩で押し退け、Aに挨拶をするアホ面...。

「あ、はい、テレビで見た事が...あります。私はAです。」

赤い顔をしてペコッと頭を下げた。

「可愛い〜！何年生？中学生かな？」

「はい、中１です。」

「さっきから...邪魔...なんだよ...。押して...くんな！」

「あ、悪ぃ！中１か〜。将来の夢は？やっぱりヒーロー？」

「あ、ヒーローには不向きの個性ですし...夢は４年前から、勝己兄ちゃんのお嫁さんになる事です！」

「ま〜だそれ言ってんのか、A...。」

メニューを見ながら俺は呆れた声を出した。

「良いじゃん、爆豪！お前みたいな、狂犬病を好きだって言ってくれてるんだからよ！」

「誰...が、狂犬病だ、アホ面？」

イラァっときて、アホ面の前髪を掴み上げる。

「ば...爆豪...冗談、冗談だって！！」

ヘラヘラと笑いながら冗談だという顔は、高校時代から何ら...変わっちゃいねぇ。

「勝己...兄ちゃんは優しいです。私が16になるまで待ってくれるって言いました。」

「はぁぁ〜？お前あれ、本気で受け取ってたのかよ？」

「え、違う...の？」

Aの表情が急速に曇っていく。

「違うも何「ば、爆豪！来週さ、飯田とか轟とかと集まって飲み会があるんだけど、来ねぇか？」」

「人が話してんのに被してくんなや！飲み会？いつだよ、それ。」

「お手洗いに...行ってくる。」

そう言いながらAは、テーブルを立ってトイレに行った。