求婚...年の差 (ページ24)

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２４話目ページ24

「ソノカノジョガキニナルンダネ、バクシンチ。」

「気になるっつーか、妹みたいなもんだからな。」

「ンー、デモカノジョハキミノコトガスキダ。モシカシテバクシンチ、キミモカノジョガスキナンジャナイ？」

「ブッッ！！」

俺はビールを思い切り吹き出してしまった。

「ワオ、キタネェ...ナニシテンダヨ。」

「てめぇがとんでもねぇ事を言いやがるからだろ！」

紙お絞りを取って、口とテーブルを拭きながら言い返す。

「ダッテ、カノジョノコトガキライナワケジャナイミタイダシ。キライナノ？」

「...嫌い...ではねぇな。」

「カノジョガ“オンナ”ニミエテコマルコトッテナニ？」

「好きでも、付き合ってもねぇのに...つい...やっちまったら困るだろうが。」

「マァ...オトコハアイシテナクテモダケルイキモノダカラネ。」

「いつの間にか大人になってきやがって、これ以上好きだ、キスしろって迫られると拒む自信ねぇんだよ...。」

俺はぬるくなりかけているビールを一気に飲み干した。

「ハナレテカラソンナニユメヲミルンナラ、バクシンチガキヅイテナイノカ、ミトメタクナイノカワカラナイケド、キミハカノジョノコトガスキダヨ。」

「好きじゃねぇって。」

「ニホンニカエッタトキニ、カノジョニアッテカンガエテゴラン。ボクニハタダ、ネンレイヲキニシスギテルヨウニミエルカラ。」

「ガキの頃から見てんのに...それはねぇわ。」

「ハハ、ジブンノキモチハジブンガイチバンワカラナカッタリスルカラネ。オー、ステーキキタヨ！」

目の前に熱々の鉄板が運ばれてきた。その上で分厚い肉がジュージューと音を立てて乗っている。

「サ、タベヨウ！」

スピークは肉にナイフを入れると、豪快に食らいつき、満面の笑みを見せた。

スピークと別れ、自宅マンションに戻ると俺は、シャワーを浴びにバスルームに向かう。

「あつ！」

水流が無駄に強いだけで、温度調節が難しいシャワーにイライラしながら体を洗っていく。

(...年齢差か。)

さっきスピークに言われた事を俺は、頭の中で整理をしていた。

自分がAに抱いている感情は、単純に家族に近い方のlikeなのか、恋愛感情のloveなのか、いくら考えても答えが出ない。

女に見えて困るのは...大人としての責任と年齢差にあるのは確かだ。

キスを迫られても、見つめられても困る。

困るって事は...Aに流されそうになってるのか？

いくら考えても堂々巡りなのが嫌になり、俺はこれ以上考えるのをやめた。