爆豪派閥の紅一点３【切島鋭児郎】 (ページ36)

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３６話目ページ36

「悪ぃ！ったく、爆豪、凶暴過ぎんだよな。」

「あ？ざけんな、くそが！」

「うー、痛ぇじゃん！」

次々と皆がエレベーターに乗り込んできて、Aは何事も無かったかの様に壁にもたれて笑っている。

「爆豪、私には勝てんで？個性でも使わん限り？」

「体力テスト思い出すな〜！」

「ついこの前した様な気がするぜ。」

Aの方を向いて、上鳴と瀬呂がニコニコと話す。

「確か...個性使わずにソフトボール投げ67ｍ投げれんだよな、爆豪？化け物並じゃねぇか？」

「あ？クソ髪...誰が化けもんだ、こら？」

爆豪が俺の前髪を掴もうとした時にエレベーターが４階に着いた。

「早う降りて！デカい図体２人で暴れなや！」

Aが俺と爆豪の背中をグイグイと押してくる。

「てめぇが小せぇだけだろが！？」

「降りるから押すなよ。」

慌ててエレベーターから降り、自室の鍵を開けて中に入った。

後ろからゾロゾロと皆が入ってきて、各自好きな場所に腰を下ろす。

「来週さ、駅向こうの神社で秋祭りあるみたいだぜ？」

瀬呂が駅の方角を指さしながら話し出した。

「夜店も出るみたいだし、皆で行ってみねぇ？」

「夜店好き〜！！行きたい！！」

「Aが行くんなら俺も行くしかなくね！？」

Aが両手を挙げて言うと、上鳴も両手を挙げ、２人で楽しそうに笑い出す。

「へぇ、夜店か〜。久しぶりに行きてぇな。爆豪も行くだろ？」

「夜店の何が楽しんだよ？人だらけでよ？」

「人がいっぱいやからお祭りは楽しいんやん！な、切島！」

「だよな！？じゃ、爆豪は留守番「行かねぇっつってねぇわ！俺も行くわ！くそが！」」

フンッとそっぽを向く爆豪を見て、俺とAはククッと笑い合う。

「こっちの夜店は初めて〜。どんなんあるんやろ？ミルクせんべいあるかな？」

「ミルク...せんべい？」

「え、上鳴、知らん？あのー、薄い口溶けの良い麸みたいなせんべいに練乳挟んでんの...。」

「ソースとか梅ジャムじゃなくて！？」

「梅ジャム！？梅ジャム挟むん！？」

上鳴とAはお互いに驚いた顔をして半笑いの顔をする。

「A、多分こっちにはねぇよ？あっても上鳴の言う通り、ソースか梅ジャムだぜ？」

「瀬呂...マジで？じゃ、卵せんべいは？」

「んだ、それ？」

「...タコせんべいに天かすと青のりとマヨ乗せて、目玉焼き乗ってるんやけど。」

手をクルクルと動かしながら説明してくるが...俺ら４人が首を横に振ると驚いた顔をしてため息をついた。