爆豪派閥の紅一点３【切島鋭児郎】 (ページ13)

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１３話目ページ13

「...クソチビ、眠ぃなら自分の部屋戻れや！」

ポカッとAの頭を軽く叩き、ベッドに座った爆豪。

「もー、頭悪なるやんか。」

「鼻っから悪ぃんだから関係ねぇわ。」

「爆豪、毒舌〜！」

瀬呂がヘラヘラと笑ってラグの上に座り、その隣に上鳴も腰を下ろした。

「...クソ髪、何をぼーっとしとんだ？まだ眠ぃんかよ？」

「いらやしいのばっか見てんじゃねぇの？」

「あー、まだ眠ぃっちゃ眠ぃ。んなの見てねぇって、瀬呂。それはおめぇだろ？」

「こいつ昨日何発も抜「アホ面！黙れ！ぶっ殺す！」」

爆豪がクイッとAの方を顎で指しながら、上鳴の言葉を遮る。

「タハハ...悪ぃ。」

「上鳴と瀬呂はそういう話好きだよな。同じ男でも少し引くぜ？」

椅子を後ろ向きに座り直し、背もたれに腕を乗せて呆れ声で言った。

「俺らの年頃って、そんなもんだろ〜？爆豪と切島も...こう...。」

「てめっ...やめろや！その手付き！！」

怪しい手付きをした瀬呂を、爆豪がぶっ叩くお決まりのパターン。

「痛てぇ！！爆豪、ダチに対する愛情はねぇのかよ！？」

「きめぇ事言うな！しょうゆ顔！何で俺が男に愛情って...アホか！死ね！」

両腕を摩って、気持ち悪そうに顔を歪めた。

「あ、そうそう。明日の３限４限の時間さ、コスチュームの交換するらしいぜ？」

「あ？コスチューム交換して何すんだよ、アホ面？」

「実際に着てみて、着心地とか、改良点を見つけ合う...みたいな！？」

「へぇ、面白そう〜！私、上鳴の着たい！改良後のかっこいい！」

「いやいや、Aは切島にしろよ！」

「...は？俺の！？」

「瀬呂！私が切島の着たら...上半身裸やん！どすけべ！」

(Aが俺のコス着たら...とんでもねぇ事になる...。)

「はい、残念！俺のコスAに着せられねぇんだな。男子は男子、女子は女子らしいからな。だいたい俺らは女子のコス...入らねぇじゃん！？」

「なら葉隠とAが交換で！」

(葉隠のコス...って...個性が透明でなけりゃ...。)

「もう何考えてんよ、瀬呂！」

「...っ！」

Aの声に俺も驚いた...。

「女子は女子で教室別らしいから着れんじゃね？」

「あ、そんなら着よかな〜？」

「着んのかよ！クソチビ！」

爆豪が声をうわずらせて突っ込む。

「クソ髪、何顔赤くしとんだ？」

「あ、顔赤ぇ！」

「や、いや...。」

「A、葉隠の着たら写真くれな！」

「...いい加減にせぇ！」

Aは瀬呂に枕をぶつけて怒鳴りつけた。