願い ページ23
『さっっっっむい！！』
阿「やっぱり…俺の手袋着けて」
『え、いや大丈夫だよ！亮ちゃん寒いでしょ』
阿「俺はポッケあるし良いよ。Aが寒い方が気になっちゃうから」
『……うん。…ふふ、手袋、おっきいね！』
阿「あ、そっか、Aちっちゃいから」
『亮ちゃんがおっきいだけだよ！というか、意外に混んでるねえ』
阿「ね、もう少しずらせば良かったかな…待たせてごめんね」
『！何で？大丈夫だよ。私は亮ちゃんと一緒ならどこでも楽しいし、いくらでも待てるよ』
阿「ほんっとAは兄思いの良い子だなあ」
『……うん』
阿「そろそろ順番来るね。何お願いするか決めた？？」
『うん、ずっと前から決めてる！亮ちゃんは？？』
阿「俺も決めた！でも…」
「『内緒！』」
『っふふ』
阿「あははっ被ったね」
亮ちゃんはいつも笑ってくれる
いつも、私を優先して考えてくれる
『…亮ちゃんさ、私が一緒にいて重くない？』
阿「え？」
『……いきなり家に現れて、当時何も理解出来なかった私をお母さんやお父さんは面倒見てくれた。多分…亮ちゃんやお兄ちゃんと遊ぶような時間も削って。亮ちゃんが家に帰ってきても私の宿題見てくれたり、遊んだり……一人暮らしする予定だったのに着いてきたりして…分かってるの、邪魔だってことくらい』
だけど、好きなの
阿「重いとか、迷惑だとか思ったこと、一回もないよ」
『！』
阿「Aは可愛くて、俺に甘えてきてくれるのも頼ってくれるのも全部嬉しい。それに、大学も忙しいのに帰ったらご飯用意してくれてるでしょ。俺、それに凄い救われてる」
『……』
阿「Aが家に来た時、天使だ！って思った。そこにいてくれるだけで良いんだよ」
『…亮ちゃんは優しいから周りの人、いっぱい勘違いさせてるんだろうなあ』
阿「そんなことないけど…！？あ、順番来たよ」
いつも私が欲しい言葉をくれる
亮ちゃんが好き
大好き
ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ
《亮ちゃんとずっと一緒にいられますように》
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作者名：ふらり | 作成日時：2023年3月21日 11時
