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「周りから見れば、二人は何かしら特別な関係って感じもするのだけれど」
「実際、船長も副船長も揃いも揃って天然鈍感のツートップだからね。お互いの気持ちも自分の気持ちも分かってないのよ。
見てるこっちがイライラするわ……!」
ウソップに手伝えと言われ、ロープウェイの準備をしに行ったルフィとミヨを見ながら、ナミ達がこのような会話をしていたなどと、
二人は知るよしもない。
「おい来たぞ、あいつが!?」
「え!!?どういうこと!!?」
「追われてるっ!!!」
「おーい、ロープウェイ出す準備が…」
「ん?」
「おい…何だあれ……!」
ロープウェイの準備が終わり、皆んなのところに戻ってきたが、何やら騒がしい。
「みんなそりに乗って!!!山を降りるぞォ!!!」
「待ちなァ!!!」
チョッパーがそりを引っ張って走ってくるため何事かと思いふと後ろを見ると……。
ドクトリーヌがこちらに向けて包丁を投げながらチョッパーを追いかけていた。
「「「「「んな、何イ〜〜〜〜〜っ!!?」」」」
うわっ!!
あ、危ない……!!
何故包丁を投げながら走ってくるのだ!?
何かしたのかチョッパー……!!
そのまま、我々は慌ててそりに乗り込んだ。
「る、ルフィぃぃぃ!!?絶対に手を離すんじゃないぞ!!?はなせば石にするからな!?」
ふと、下に目を移すと余りの高さに頭がくらっとした。
「にししっ!久しぶりだな!ミヨと手ェ繋ぐの!」
「そういう状況ではないよな!?手なら降りてても繋いでやるから、とりあえず離すなよ!?落ちるからな!?」
「ほんとかっ!?にししっ!」
と言って呑気に笑うルフィを一発ぶん殴りたい衝動に駆られたのは我だけでないはず。
ただいまそりで山を降下中。
突如ドクトリーヌの攻撃によりせっかく準備したロープウェイは使う仕舞いになってしまった。
「え、待って、あの二人今恥ずかしい事サラッと言ったよね!?え、何、天然って恐ろしい」
「無駄だぜナミ、あいつらはああゆう奴らだ」
「気にするだけ無駄だ」
ミヨが必死になってルフィを掴んでいる間、一味がこんな会話をしているとは、知りもしないミヨ達だった。
「うはーっ!!!」
ドドドッ!
うわっ!やっと地面に着いた……!
う、腕が取れるかと思った。
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作者名:アップルパイ | 作成日時:2017年11月22日 15時