オワリにしよう。2（Daiki.A）

75（04.02 up） ページ31

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〈はぁ？バカかお前〉


A「うえーんほら有岡くん怒ってるぅーあぁー」

「…ほらほら、見て！」



もっかい画面を見たら

〈どこで飲んでんの〉



って。



「ふふん、絶対来るって」


だから、その自信はどこから来るの？




．




．




会計を済ませて、入り口にある椅子に座り、同期の肩を借りてぐでーってしてたら、

外をキョロキョロしてたもう一人が 来た！！って。




どくんどくんいってる。心臓。

有岡くんとお酒のせいだ。
この間焼肉行った時より飲み過ぎた。


．



店先で有岡くんと同期女子が何か話してるみたいだけど、もうぐったりしすぎて何が何だか。

肩を貸してくれてる同期は時々ふふん、って笑ってるし。


意識はちゃんとあるのに。とにかくだるい。





ようやく中に入って来た気配がして、閉じていた目を開く。


有岡くんが私の目の前にしゃがみこんだ。



大貴「大丈夫？」

A「…んーーー」

大貴「酔ってんなー」


眉を下げながら笑う有岡くんの声が優しすぎて、意識はちゃんとしてるって思ってたけど、やっぱり意識無くなりそう。



しゃがんでそんな可愛い顔で見上げてくるなんてずるい……このモテ男っ…！！





「この人めちゃめちゃ酔ってるから。見ればわかると思うけど」


……そうだ。

私は酔っ払い。私は酔っ払い。私は酔っ払い。
なんでもありだ…！なんでもできるぞ…！

このノリで、家まで送ってくださいって頼んじゃえ！！



A「……有岡くん」

大貴「ん？」

A「あのね」

大貴「うん」

A「ふらふらして、一人で帰れない」

大貴「…うん」

A「だから……家まで送ってほしいの」

大貴「………」

A「おねがい」


もう日本語限界、これで勘弁してください…！


懇願するようにじーっと見てたら、なんか有岡くんフリーズしてるし、女子二人くすくす笑ってるし





大貴「……もー、ほんっと…」


有岡くんが後ろ頭をガシガシッて搔いて、女子二人がさらに楽しそうにしてる。なんだこれ。




大貴「立てる？ほら、」



私の両手を取って、ぐいって引っ張った。

立ち上がったもののよたよたで、意図せず有岡くんの胸に飛び込んじゃったけど、うぉ、って言いながら受け止めてくれた。


それ見て女子二人が声を殺して ヒャァァァとか言って、お前らさっさとどっか行けよ！って有岡くんが怒ってた。

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