強豪でも高校生ですから。3

クソダサの根性論 ページ3

国見「Aさん、今度の月曜オフ空いてませんか？」


　『ん？なぜだい』



今は部活中。

もう少し厳密に言うと、ロードワーク中である。

彼は私を見るなり止まって聞いてきたわけだ。

つまり今の時間はサボり、ということ。


　国見「シューズ新調したいんです」


　『多分ダイジョブ！いーよ。中田先輩に任せて』


　国見「いえ、自分で選べます」


　『ツンデレか』


　国見 (Aさんに頼みたい気持ちもあるけどセンスないしな…)


　溝口「コラァ！国見！サボるなぁ！！」


　国見「ハーイ」






*

帰り道



　『見て、こないだ買ったTシャツなんだけどかっこよくない？岩泉とおそろよ？』


　松川「……AはほんっとにTシャツ選ぶセンスないよね」


　及川「岩ちゃんもね……」






いつもの5人での帰り道。

私はこないだ買ったTシャツの写真を見せたらこの反応だった。

私のスマホの画面にうつるのは赤で根性論とかいた黒のTシャツ。


　岩泉「かっこいいだろうが。金田一もかっこいいっつってたぞ」


　花巻「金田一は、アレだから」


　『どれだよ』


　花巻「わからん、」


　岩泉「クソ川は言うほどシャレてんのかよ」


　及川「いやだなぁ岩ちゃん。俺はモテない岩ちゃんと違ってオンナノコとお出掛けする機会がたくさんあるの！」



なにコイツ。



　及川「あぁ、モテるの大変すぎて死にたい！」


　岩泉・A「『じゃあ○ねよ』」




つくづく岩泉とは気が合う。

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