強豪でも高校生ですから。3

学力のテスト ページ2

『やだやだやだやだ3年生やだ、受験やだ』


　及川「A……テストどーだった？」


　松川「数学な」


　『……………ぎゃぁぁぁぁあ！ウソだろぉぉぉ、ウソだと言ってくれぇぇぇぇ』



手元の紙にはわずかな丸と無慈悲な24点の数字。

これはテストの丸つけじゃなくてペケつけじゃんかよ……！



　花巻「うぉぉ、すっげ…」


　『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！』


　岩泉「うるせぇ」





数学嫌い。本当に嫌い。

私の人生に関わらないでくれ。頼む。



*




　『…これなんかさ、どうみたって合同じゃんか。どうして証明するんだよ！！』


　花巻「点Pはなぜ動く！じっとしてくれ！」


　及川「お前らどうして池の周りを走る！」



　A・花巻・及川
　 「「『……歩けよ！！』」」





ティックトックでみたことのあるネタを言い切ると私達は顔を見合わせて大笑いした。

最初は本当に思ったことをぼやいただけだったがノリの良い2人はそこに持っていった。


お前ら！最高！！





　松川「Aさーん、花巻くーん、及川くーん。……笑えないよ？？」





松川の凄みのある一言で大笑いしていた3人の周りが凍っていく。

ギギギ、とおそるおそる松川の顔を見れば



笑ってるのに笑っていなかった。



　松川「今日は俺んちで勉強しようか。A、合同の証明は中学生のサービス問題だよ？」


　『……ハイッス、』




マツカワコワイ。

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