十三 ページ17
浅野side
万葉「A〜！」
嬉々とした顔で迫ってくるコイツは楓原。
万葉「なっ、何故逃げるでござるか？！」
見つけると同時に走り出せば彼奴も一緒に走り出す
違う鬼ごっこがしたい訳じゃないんだ
……あ、そういえば、と妹の事を思い出しぴたっ、と止まれば
思ったよりすぐそこまで来ていた楓原が僕にぶつかった
どさっ、と鈍い音がする
辛うじて頭を打つことは免れたが、それよりも最悪な事が起きていることに気付く
万葉「っだ、大丈夫…で、ござるか…」
目を開ければ目の前には楓原の顔面
近い、かなり近い
そこで押し倒されていると理解した
『なっ、ぁ、どけ！！』
と叫ぶも退かない楓原の肩を押してもびくともしない
助けを求めようとするが周りに人は居ない、なんならここは建物すらない
今日は笠を付けていない、いつもよりはっきりと顔が見える
顔が近い事が何故か恥ずかしい
途端楓原が僕の肩に顔を埋めた
そして息を思いっきり吸い
万葉「……可愛い…」
と呟いた。
力が抜けたのかグッ、と押せば退けることに成功した
顔を見ればニヤけるのを我慢した様な顔をしている
こうなれば要件を伝えて直ぐに立ち去ろう
『妹がお前に会いたいってさ…、…今度会ってあげて』
と言えばほんの少し目を開く楓原
万葉「それはまた何故…？」
『しらない、不本意だけどここが家、今度来て』
万葉「お、お誘いでござるか…っ！？」
『話を聞け！』
万葉「す、すまぬ…」
渡した地図を未だ嬉しそうに見つめる楓原
『じゃ、』
じゃあねと言おうとすればぐい、と腕を引っ張られもう一度地面に倒れた
今度は逆だ、僕が楓原の上に乗っている
首の後ろに腕を回され抱きしめられる
突然の事に言葉を失う
万葉「どこへ行くでござるか、ダメ、ダメでござる
A、好きでござる、…拙者と付き合ってはくれぬか」
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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開！いい言葉ですね！！楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…！こちらこそありがとうございます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー！！！！推しのBLだぁぁぁ！！！！！嬉しさ満開！！！なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー！！！嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い（殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河井 | 作成日時：2023年1月6日 11時
