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十二 2 ページ16

妹「お兄ちゃん、あの人紹介してくれない?どうしても諦めきれなくて…想いを伝えたいの!」

と無邪気に言う。万が一、本当に付き合ってしまったら?
どう頑張っても逃げられないじゃないか。結局彼奴の顔を見なければならない

お願い、と手を合わせる妹に

『ごめん、僕も彼奴が何処で住んでるのかも、彼奴が何歳で、何をしているやつなのかも全く知らないんだ』

と謝った。
すると妹は

妹「なんだ、そうだったんだ…ごめんねお兄ちゃん、無理言って」

と悲しそうにするから罪悪感が身体を蝕む

『でも、もし会ったらお前のことも伝えといてあげるから』

とこぼせば

妹「ほんと!?えへへっお兄ちゃん大好き!」

と抱きついた。まだまだ子供だ。
少し妹が詰まった様な顔をして黙った
どうしたのかと聞けば

妹「すこしだけ、思ったことがあって…お兄ちゃん、あの人と付き合ってる?」

目を丸くした。そんなふうに思われることした………か…?
と考え思い出す

そう言えば妹は僕と楓原が会っている事を知っていた。
つまり見ているだけ、……楓原は会うたび恋人繋ぎな事を

『ちっちがうよ!!!そんな訳ないでしょ!』

と怒れば

妹「えっ、えぇ!?だっていつも手繋いで…」

『あれは…ぅ、その、事故…で…』

どう言っていいのわからず、口籠もれば

妹「お兄ちゃん嘘つくの下手だね、付き合ってなかったとしてもあの人のこと好きなんでしょ?」

とニヤニヤした
好きじゃないし、嫌い。だけどそんなこと言えば楓原が自分に好意を持っていると言うことになる

顔を真っ赤にして早く寝て!と言えば
上機嫌ではーい、と言って寝室へと駆けて行った

どうして僕が付き合っていると笑顔で言えるんだ
実は好きじゃないのか?僕を試すためだけの言葉…?

''あの人のこと好きなんでしょ?''

そんな訳ない。大嫌いだ。
頭に浮かぶ楓原の顔を打ち消して布団に潜った

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設定タグ:原神 , 男主 , 楓原万葉
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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開!いい言葉ですね!!楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…!こちらこそありがとうございます! (2023年1月9日 0時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー!!!!推しのBLだぁぁぁ!!!!!嬉しさ満開!!!なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー!!!嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い(殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河井 | 作成日時:2023年1月6日 11時

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