ランチ ページ40
土曜日、先輩は用事があるので先に帰り自分はレジ締め作業をしていた。
少し手間取ってしまい時間がかかったけれど無事終えて薬局長を呼ぼうと調剤室へ行くとミンソクさんしかいなくて足が止まった。
薬局長はどこだろう、トイレ？
2人きりだと流石に気まずいから早く戻ってきてくれないだろうか…
｢終わりましたか？｣
戻るか探しに行くか迷っているとミンソクさんに声を掛けられてびくりと震えた。
仕事中だもん、声くらい掛けるよミンソクさんだって…
｢あ、はい…！あの、薬局長は…｣
｢薬局長はこの後本社らしいので帰りましたよ。代わりお願いされたんで確認しますね｣
知らぬ間に帰っていたらしい。
薬局長も先輩もいなくて、ベクも早番だから帰っている。
じゃあ、今ここにいるのは私とミンソクさんだけ…？
お金の確認をするミンソクさんから距離を取りたくて使っていないパソコンの電源を落としたり書類の整理をして誤魔化した。
その間もミンソクさんとあの人の事を考えていた。
あの人は飽きたらミンソクさんを捨てるつもりなんだよね…？
もしそうなったら、ミンソクさんは傷付くよね？
でも私はあの人が言った通り聞いたことをミンソクさんに話すことなんて出来ない。
でも、傷付いて欲しくないからもうあの人には会わないで欲しい。
…いや、これはただの私の願望かな。
｢オッケーでした｣
｢あ、ありがとうございます！｣
慌てて返事をして戻ると私をじっと見るミンソクさんの視線に気付きながらも意地でも目を合わせないようにした。
あとは着替えて帰るだけの所まで片付けを終えて顔を上げると片足に体重をかけてまだ私を見ているミンソクさんとついに目が合ってしまった。
…流石にもう見ていないと思っていたのに。
｢お疲れ様でした｣
挨拶をして横を通り抜けようとすると腕を掴まれ驚いてミンソクさんを見上げるとミンソクさん自身も何故か驚いたような顔をしている。
｢すみません、咄嗟に言葉出てこなくて｣
どうやら私を引き止めたかったけど言葉より先に手が出たようだ。
謝りながらも私の腕は離そうとはしなかった。
｢あの、腕…｣
｢離したら逃げるじゃないですか｣
そりゃあそうでしょう。
どんな顔してミンソクさんと話せば良いのかなんて分かんないんだから。
｢逃げません…｣
｢分かりました｣
ようやく腕が解放されて少し落ち着いた。
でも一体どうしたというのたろう。
なんだかミンソクさんらしくない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 981人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
