さいご ページ35
ミンソクさんと帰ることを避けて1週間が過ぎた。
用事があるだとか弟のところに行くだとか言い続けてきたけど言い訳もそろそろ尽きてきた。
単純な私はミンソクさんのことを諦めるには手っ取り早く一緒にいる時間を減らせば良いと考えたわけだけど、1週間一緒に帰らなかったくらいで気持ちが消えるはずもないしこの先避け続けるのにも無理があるからこの作戦はあまり良くない気がする。
ミンソクさんといる日が少なくなるのと反比例するようにベクといる日は増えていく。
一緒に帰ったり軽くご飯を食べに行ったり。
正に今の私たちの関係は友達以上恋人未満というやつなのだろう。
｢Aさん｣
今日も一緒に帰るのを避けようとしていた時、私の名前を呼ぶ声にびくりと肩を震わせた。
ゆっくりと振り向くと帰る支度を済ませたミンソクさんがいて、今日も帰れないと伝える前に口を開いた。
｢今日は一緒に帰れます？少し話したいことがあるんですけど｣
そう言われると断りにくい。
元々用事なんて何も無いし、何より本当は一緒に帰りたいんだ。
｢はい、今日は大丈夫ですよ｣
でもミンソクさんが私に話したいことってなんだろう？
仕事のこと？
待たせてしまっているので急いで帰る支度をして更衣室から出るとスマホを難しい表情で見つめながら立っていて声を掛けるのに躊躇っているとこちらに気付いて微笑んだ。
｢帰りましょうか｣
ああ、なんだかこうやってちゃんと目を合わせることすら久々かもしれない。
目が合っただけでそう思うほどミンソクさんを避けていたんだ。
｢帰りましょー！｣
いつもの調子でそう言って2人で外に出ると小さく笑うので首を傾げた。
私、何かした？
｢なんかそれ聞くのも久々だなあって思って｣
ミンソクさんは私と帰らない日はあの人と一緒に帰ったりしていたのだろうか、なんて考えてしまって気分が落ち込みそうになるのを振り払うように笑った。
｢ほんとですね！でも仕事終わりに私といると疲れそう、少し落ち着けよってなりません？｣
｢いや、なんか癒されますよAさんといると｣
ああやだやだ、そうやってすぐに私を揺さぶるんだ。
離れたいのにそんなこと言われたらまたドキドキしちゃうじゃないか。
｢はは…照れますな｣
おどけたようにそう言ったけど本気で照れてしまったのでそれに気付かれないように少し俯いた。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
