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家に着いてから1時間程
ベッキョンくんから家に着いたと連絡があった


鍵だけを持って部屋を出て、隣の部屋のインターホンを鳴らすとすぐに扉が開いてそこに現れた顔を見て胸が高鳴った


「学祭お疲れ様」


「Aさんも。とりあえず上がってください」


私が大好きな顔で笑いながら手招きされて、ドアの鍵を締める私の手は少し震えていた
やっぱり緊張してるのかも


「Aさんなんであんな後ろで見てたんですか?もっと前で見れば良かったのに」


冷蔵庫からお茶を出してコップに注ぎながらそう言った
なんだかこの流れが当たり前のようでくすぐったくなる


「だって若い子ばっかで圧倒されちゃって…でもよく私のこと見つけたね、あんなに人いたのに」


「当たり前ですよ、俺がAさんを見つけられないわけないし」


そんな事をさらっと言いながらコップを手渡してくるからドキドキして仕方が無い
誤魔化すために無理矢理話を続けた


「そ、それよりさ!ベッキョンくんほんとに歌上手でびっくりしたよ!凄すぎ」


「へへ、ありがとうございます」


目を細めて本当に嬉しそうに笑うベッキョンくんを見ると、歌う事が本当に好きだという事が良くわかった
好きじゃないとあんな気持ち良く歌えないよね


「最後の曲なんて感動しちゃったよ」


「ほんと?あれAさんのこと考えながら歌ったんですよ」


「え?」


「俺にとってAさんて、ああいう存在」


「そ、そうなの…?」


嬉しくて、つい頬が緩んだ
私はベッキョンくんにとって大きな存在でいられたってこと?


「…Aさんて結構鈍感だよね」


「え?」


「ここまで言われても気付いてない」


何が言いたいのかわからなくてベッキョンくんをじっと見てみたけどちょっとだけ呆れたように笑うだけだった


「いやまぁ確かにあの歌詞には直接的に書いてないけどさぁ…普通なんかこう…」


「ちょっと何〜?はっきり言ってよ!」


なんだか少し馬鹿にされてる気がしてムキになってそう言うとベッキョンくんはふっと優しい顔をして、一瞬固まってしまった


「じゃあはっきり言いますね」


「う、うん…?」


いつもと少し違う雰囲気に戸惑いながらベッキョンくんの言葉を待った


ほんの少しの沈黙のあと、紡がれた言葉に
頭が真っ白になった






「好きです」





それは、私が伝えようとしてた言葉じゃないの

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K(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!他の作品もどうぞよろしくお願いします(^o^) (2017年2月20日 18時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すっごいよかったです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: 16c6a36ad1 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - たまさん» ありがとうございます、嬉しいです(;;)頑張って更新してくのでよろしくおねがいします! (2016年5月3日 9時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
たま - 今までみた作品の中で一番楽しく読めた気がします!べっちゃん最高です~~頑張ってください!! (2016年5月3日 1時) (レス) id: df63ab58aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2016年3月26日 12時

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