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なんとか時間を潰して2人の出番まであと5分
2人はやっぱり人気なのか女の子が多くて前の方にはどうしても行く気になれず少し離れた後ろでゆっくり見ることに決めた
ここにいたらきっと気付かないだろうけど
ちゃんと見てたって伝えるためにしっかり聴いておかないと
少しの間周りの声に耳を傾けてみると、さらに2人の人気っぷりが明らかになった
「あ〜早く見たい!チャニョルくんがギター弾いてるとかそれだけでもう惚れる!」
「噂だとベッキョンくんめっちゃ歌うまいみたいだよ!やだ〜好きになっちゃったらどうしよう〜!」
「てかもう惚れてる〜!」
「確かに〜!」
…うん、凄いや
あの2人と付き合いたいと思っている人はこの中に何人もいるのかもしれない
そんな中で私はチャニョルくんからの告白を受け入れられず、ベッキョンくんに告白をしようとしている
それで、良いのかな?
やっぱり私なんかが告白しても、迷惑なだけじゃないかな
頼りない年上の女に好きだって言われても
困っちゃうかな
私なんかが……
そこでふと、ミンソクさんを思い出した
もっと自分に自身を持てって
私には私の良いところがあるって
自信なんか無いけど
その言葉を思い出して勇気が出た
どんな結果だったとしても伝えるって決めたんだ
絶対逃げない
チャニョルくんの想いも無駄にしたくない
今でも思い出せるベッキョンくんを抱き締めた感覚も
少し弱いベッキョンくんも
眩しいくらいの笑顔も
全部全部愛しいと思えるから
この気持ちに嘘はない
きっとベッキョンくんなら真剣に聞いてくれる
まだ少し迷っていた気持ちが真っ直ぐ前を向いた
目を閉じて見ればベッキョンくんと過ごしてきた数ヶ月間が蘇ってくるようで、少し泣きそうになった
楽しいこともあったし、みっともないとこも見せてしまったし、悲しくなることもあったし、苦しいこともあった
それも全部大切な時間だと思えるから
隣にベッキョンくんが引っ越してきたことは偶然だけど
こうやって仲良く出来てるのも、特別な感情が生まれたのも、それは偶然なんかじゃないって
そう思えるから
だから、聞いてね
笑ってもいいから、聞いてね
目を開いたのと同時に歓声が上がり、2人はステージへと現れた
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K(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!他の作品もどうぞよろしくお願いします(^o^) (2017年2月20日 18時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すっごいよかったです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: 16c6a36ad1 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - たまさん» ありがとうございます、嬉しいです(;;)頑張って更新してくのでよろしくおねがいします! (2016年5月3日 9時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
たま - 今までみた作品の中で一番楽しく読めた気がします!べっちゃん最高です~~頑張ってください!! (2016年5月3日 1時) (レス) id: df63ab58aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2016年3月26日 12時