「髪飾り」 ページ47
お手柔らかに…っと伝えたものの一体どんなセットをされるのだろう…?
後ろではこんな髪型は?これもいいよね、なんて言葉が飛び交っている
「はい、できたよ」
「…!これ」
結ばれた髪留めはアオイ先輩はカナヲ先輩のつけている蝶の色違い
「髪も軽く巻いてみました」
「すごく似合ってると思うんだけど……どう?」
「嬉しいです…! ありがとうございます!!」
しかも生まれて初めてハーフツインテなんてした
意外とイケているのでは……!?
「その髪留めは私とアオイからのプレゼント」
「えっ」
「よかったらこれからも使って??」
「ありがとうございます…!大事にします!!」
「よかった…」
「Aー!朝ごはん冷めちゃうわよ〜!」
いつまでも部屋から出てこない私達をお母さんが呼びに来る
「今いくーー!!」
「それじゃぁ行きましょうか!」
三人で急いで下に下りれば、我慢できなかったのか伊之助は先に朝食をとっていた
「トーストにスープにサラダにフルーツ……朝から豪華だ…」
「そう…?」
これが普通だった私からしたらこれじゃない朝食が浮かばない
「ごちそうさま」
「「「「ごちそう様でした」」」」
「あ、片づけ手伝います!」
食べ終わってから食器などを片づけ、アオイ先輩達が台所へ向おうとすると
「あらあら大丈夫よ〜!気なんかつかわなくていいから、貴方達は学校に行きなさい?」
「でも…昨日からずっとお世話になりっぱなしなので……」
「ウフフッ これも青春の一つと思って、ね?本当に気にしないで??」
「お母さんもこういってる事だし……電車の時間もあるから、私は学校に向かお??」
「…じゃぁお言葉に甘えて」
「飯美味かった!ありがとな!!!」
「どういたしまして」
優しい笑顔で私達を見送るお母さん
「いってきます」っといつも通り言葉を添えて私たちは家を出た
「なんだか本当に何もできてなくて申し訳ない気が…」
「私も…このままじゃ姉さんたちに叱られる……」
「本当に気にしなくていいんだよ…?」
「今度お礼に俺の家のパンを持っていくな!」
「わぁ〜ありがとう!我が家はパン派だから、お母さんも喜ぶと思う!」
「じゃぁ俺は家で育ててる桃を持っていくな」
「え!?善逸家で桃育ててるの!??」
「じいちゃんの好物だからね〜」
「すご…!」
なんて雑談をしながら私たちは学校に向かっていくのであった
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作者名:倉狩莉緒菜 | 作成日時:2020年4月26日 16時