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「グル決め」 ページ32

「炭治郎、私たちは伊之助も入れたこの3人でいいかな?」




田中君に声を掛けられる前にさっと炭治郎たちの席に移動する




(あんなものを見た後で声をかけてくるとも思えないけど……一応、ね)





「あぁいいぞ! 伊之助もいいよな?」


「……」



「伊之助…?」

「おーい、伊之助〜〜!」




「……寝てる?」


「ハハッ がっつり寝てるな」



「まぁ伊之助が私たち以外のグルでやっていけるわけないか…

んじゃぁ私このグループでって委員長に伝えてくるね」



「ありがとう」





黒板のほうへ向かえばもう既に何組か出来ているようで、少し列になっていた




(学級委員って、なんだか大変そうだなー…)






「お待たせ、次は宇随さんのところかな」


「あ、はい」


「メンバーは誰かな?」



「嘴平伊之助と竈門炭治郎と宇随Aの3人です」


「嘴平君、竈門君、宇随さん、の3人ね。わかったわ、もういいわよ」


「はい」




チラッと見えた紙に書かれたグループは、案外男女混合の所が多く見られた




(おおよそこれにこじつけて好きな子と結ばれようとか、そんな感じかな)




イベントごとなんて、何組かカップルが誕生するものだ






「先生グル全部組み終わりました」


「ご苦労さん、んじゃぁお前ら一旦そのグルで固まってくれ
今から配る冊子は当日のスケジュールなど書かれてるしおりだ。冊子を開いた2ページ目に各班の副班長を決めて記入、なお班長は二年の先輩がやるので決めなくていいぞ〜」




「副班長か…この3人の中だと私か炭治郎か、だよね」


「俺でよければやろうか?」

「えっ……いいの?副班でも色々やらされたりとかあるかもだし」


「俺は店でそういうの慣れてるからな!それともAやりたかったか…?」

「いやいや!私はそういうのあんまり……じゃぁ炭治郎よろしく」


「あぁ!」



「伊之助起きないなら私が伊之助の分まで記入しとくね」


「………」



「ほんとに起きないわね…」

「こら伊之助、そろそろ起きろ!」





炭治郎がぐらぐらと伊之助の体を揺らすと




「んがッ」



ビクッっと体が跳ね上がりのっそりと伊之助が起き上がり始めた





「何すんだごんぱち…」


「再来週の海学習の話進んでるぞ!伊之助楽しみにしてたじゃないか」


「なに!?!?」


「うわっ!?」





炭治郎の言葉で目が覚めたのか急に立ち上がるもんだから、驚いて思わず声が出てしまった




いやほんとビックリしちゃうよバカ伊之助…

「わかりっこない」→←「HR」


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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 倉狩莉緒菜   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:倉狩莉緒菜 | 作成日時:2020年4月26日 16時

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