「HR」 ページ31
*
「あ、Aおかえり」
「あぁうん、ただいま…」
「…どうかしたのか?」
「うっううん、何でもない!」
あぁ〜まだ少し心臓の音がうるさい〜〜っ!!!
「……何かいいことがあったみたいだな」
「えっ?」
「Aから嬉しそうな匂いがしたから」
「嬉しそうな…匂い……?」
私から?? 嬉しそうな匂いがするって…???
正気!?!?!?
(待ってよ待って! そんなはずないじゃない…!?)
勝手に善逸からキスされて、ちょっとドキッとするような言葉かけられただけ
ただそれだけ、それだけよ???
それで私から嬉しそうな匂がするって……
そんなのまるで
「…炭治郎の気のせい、じゃない…?」
まるで
「……そうだな!ごめんな、なんか」
「ううん」
私が善逸とのキスが嬉しかったみたいな
(ありえない…そんなこと絶対ない…)
だって私はお兄ちゃんが―……
「おーいお前たちーHRやるぞー
委員長ー板書頼むなー」
「わかりました」
私が一人で悶々としている間にHRが始まってしまった
「えー今回のHR内容は再来週に控えている海学習についてだ
二泊三日で旅行があるがそこではグループに分かれて調理したり、ちょっとした出し物をしたり、また二年との交流会もある
まぁ用は交流会みたいなものだ。お前たちはまだ入学して間もない、次の体育祭やら文化祭やらで綻びやすい団結力や協調性などをここで育めたらいいという学校の方針だ」
「先生質問〜!」
「なんだー」
「結構好きなようにやっちゃっていいんですか〜?」
クラスの一人がそう質問すると先生は少し悩んだように頭をかいて、再びけだるそうに返事を返す
「あー…まぁ本来ならグループ決めとか先生でしなきゃならんが…せっかくの旅行だしなぁ
とりあえず好きにグループを組め
んで人数余ったところやなんかもめそうなら先生が仲裁やなんかどうにかくっ付けるから」
「やったー!!」
「まじ先生神!!」
「とりあえず3人一組か4人一組作ってくれー
そこに二年のやつらが2人か3人入るからな、向こうではグループで何かと行動することがある、喧嘩すんなよ〜」
「「「「はーい」」」」
「委員長はグループが出来たところを紙に書いておいてくれ、その他のことは黒板にその都度板書を」
「わかりました」
「じゃぁグル決め開始〜」
先生の緩い掛け声で皆は一斉にバラついたのだった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:倉狩莉緒菜 | 作成日時:2020年4月26日 16時