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「あ!A!?揺れる胸元!!!」

「お前は何を言ってるんだ?」


‌ ‌長い海外での研究を終えて戻ってきて、今日も騒がしいギルドの前。
‌ ‌普段とは違った様子に眉をひそめて近付くと、久方ぶりに見たロナルドは俺に性癖を暴露した。

‌ ‌……なんで?


「おや、初めましての方だ。どうも吸血鬼ドラルクです〜。ここに来るとは退治人の方?」

‌ ‌俺になにか言おうとして、そして口を閉じる皆を見渡す。

‌ ‌すると、その中からバサリと漆黒のマントを翻し、カツカツと上品な革靴の音を鳴らして現れたのは吸血鬼だった。

「吸血鬼?」

「えぇ、こちらは使い魔のジョンです。……ところで、他の退治人(ハンター)の方はポンチ催眠に掛かってるのですがあなたは大丈夫なんですか?
なんにせよ、奴はまだ近くに居る。早く……」


「隙ありY談波!!!」

「うわ、何っ!?」

「ウワーッ!ジョンガード!!」

‌ ‌吸血鬼が説明するより早く、‌辺りがピカッとショッキングピンクに包まれる。

‌ ‌ドラルクと名乗った手に包まれた使い魔は、ふわふわと可愛く、そしてピーピー(ヌーヌー?)と鳴き始めた。

「アアアしまったジョォオオーン!!」


‌ ‌久々に帰った新横浜は、どうやら今日も大変なようだ。俺は皆に買ってきた手土産を、既にどこかへ放り投げたい気持ちである。

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作者名:404 | 作成日時:2023年9月25日 17時

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