秘密の恋*10* ページ11
A「っ...」
危険を察知し、扉へと逃げ出す。
が
早乙女「...何で逃げるの」
後ろから抱き着かれ、回された腕は
首を締め付けた。
A「くっ...!!」
・
早乙女「もっと色んな顔を見せて、Aちゃん」
頬を下から上に舐められ...ゾワッとする。
早乙女「君は...
・
俺の女神だよ...」
A「!?」
め、女神...?
その異様な称えられ方に、困惑というか...恐怖すら覚える。
・
早乙女「...初めて会ったのってさ、告白した時じゃないんだよ...」
耳元で息を乱し、爽やかなイメージだった彼からは想像もつかなかった...ねっとりとした話し方。
A「えっ...?」
早乙女「...2年に上がりたての頃に...会ってるんだ...。
君が、廊下の掲示板に貼ってある賞を獲った俺の絵を眺めていて...通りすがりの俺の名札と作品に書かれてる名前が同じ事に気付いた君が、俺にこう言ったんだ...」
・
A"スゴいね!!こんな素敵な絵描けるんなら、もっと自信持って!!下ばかり見ないで、前向いて堂々と歩けば良いんだよ"
早乙女「...どんなに才能あっても、陰湿な見た目の俺を、褒めてくれる人はいなくて...
もっと見た目から変われば...皆からも誉めてもらえるのかなって、君の言葉で思うようになって...
いきなり変わっても、皆近付いては来なかったけど...長太郎だけは、友達になってくれたんだ...」
その時の話を聞かせてもらったが...
・
A「ごめん...覚えて、ないな...」
正直に打ち明けたら、
笑みを浮かべていた早乙女君の表情が消えた。
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らんなあ - 面白かったー。良かったらもっと作成してほしいです。 (2020年4月20日 17時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月16日 20時