狂気の恋*５* ページ6
忍足「しばらく親が帰ってこんねん。
今日は、ベットでしようか」
閉じ込められてからもうどれぐらい経つのか分からない。
スマホも先輩に壊され、外部との連絡も断たれた。
...もう、抵抗する気力も失せて。
忍足「あぁ...今日も可愛ええなぁ...」
邪魔になる髪の毛を掻き分け、私の顔の輪郭をなぞり、愛おしそうに眺める。
歪んだ笑顔ではなく、私がいつも見てきた美しき艶やかな笑顔。
この状況でも、見とれてしまうものは見とれてしまう。
・
・
先輩の顔がゆっくりと近づいてきたその時だった。
向日「おい、侑士！！」
日吉「忍足さん！！」
向日先輩と日吉君とちょたが扉の所に立っていて
私は両手で体を隠し、背を向けた。
忍足「...何なん？」
向日「お前っ...何してんだよっ！？」
向日先輩と日吉君が忍足先輩をベットの上から引きずり
ちょたが、自分の制服の上着を私にかけてくれる。
長太郎「大丈夫？A...」
優しく背中を擦ってくれ、久しぶりに見る義弟に安心したのか勝手に涙がボロボロ落ちた。
・
忍足「...何しとるん？自分ら...。
言っとくけどなぁ...俺はお前らなんて、いくらでもどうとも出来るで？」
同じ部活の仲間に、酷く冷たい言葉。
向日「......。
跡部が、呼んでいる。とりあえず、行くぞ」
忍足「離せや、岳人」
向日「っ...
頼むから！！跡部が事を穏便にしてくれるって言うから！！大人しく言う事を聞いてくれよ！！」
涙ながらに訴える向日先輩の言葉は...ダブルスパートナーを悪人にしたくないという切実な想いがあって。
日吉「...行きますよ」
それを助けるかのように、日吉君が力強く忍足先輩の腕を引いていく。
・
忍足「...Aちゃん」
意外にも大人しい忍足先輩は、部屋を出る際こう言った。
忍足「...どこにいても、必ず迎えに行くで」
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銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつもテニプリ作品読まさせて頂いてます！今回最終話驚きの展開でしたが、最初から最後までとても面白かったです☆完結まで、ありがとうございました！鳳くんのお話の続きも、楽しみにしております！ (2019年6月10日 21時) (
レス) id: bd6243fd17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†ハヅキ† | 作成日時：2019年4月16日 20時
