【歌い手】眠いから、僕は世界に馴染めない【男主】

ぼくのせいですか ページ28

「あー取り敢えず、状況整理しよう。A、リビングまで来れる？」

「行けますよ」

「肩貸そうか」

「行けますって」


僕何回も階段登り降りしてるんですけど。
忘れました？
歳ですか？((


「分かった。じゃあまふ、説明するから降りてこい」

「え、いや、あの、そらるさん！？」


トントンと降りていくかなさんを追いかけていくまふさん。
まだ状況が飲み込めてないみたいだけど、かなさん容赦ないね。


「あいつがいけるって言ったときは素直に引かないとキレられるからな」

「え」


なんかボソボソ聞こえるんだけど、気のせい？
まぁいっか。((

で、僕は着替えようかな。

………………いいやもう。めんどくさい。((
どうせパジャマでも大したことないでしょ。


トントンと音を立てて階段を降りる。
かなさんたちはもうリビングに入ったようだった。
この家静かじゃね？((


「はーいかなさん。来ましたよー」

「コーヒーいるか？」

「くださーい」


わざと欠伸をして、ソファに腰掛ける。
椅子嫌いなんだ、硬いから。((
寝起きに椅子はキツいんだよ。まふさんは律儀に椅子に座ってるけど。


「はい、コーヒー」

「ありがとうございます」

「んで、お前はこっちに来い。お前のこと説明するから」

「嫌だ。椅子硬いもん。僕いなくてもこっちから話聞けますから」

「いいから来い」

「ヤダァ〜」


駄々をこねたら案外すんなり許してくれた。
かなさんヤサシー((


「ったく…」

「あの、そらるさん、あの子は…」

「ああ…どう説明したらいいかな…」

「病人兼同居人でいいんじゃないですか？」

「お前自分の説明雑すぎるだろ」

「めんどくさいじゃないですか」


むしろこの会話が雑じゃないですか。
ほら、まふさん微妙な顔してますよ。
ていうか、かなさんそらるさんって名前でしたっけ？


「初めまして、まふさん。Aといいます」

「あー…A…こいつ、まふって名前じゃないんだ…」

「？かなさんずっとまふって言ってるじゃないですか」

「いや…それは…なんというか…」


ほらーまふさんまた微妙な顔してますよー

あ、僕のせいか((

ぼくおこりっぽいんだよ→←さくしゃだよ

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