おにいちゃんっこ ページ8
そらるside
「ほんとに今ダメだから…」
「彼方さんの都合とか知らないので」
「ほんと可愛くないなお前」
「うわ、彼方さんに可愛いとか言われたら終わりじゃないですか？」
「てめぇ」
Aの腕にくっついて離れない真尋を睨みつける。
Aは苦笑いしてるし、京はもう諦め切ってまふに挨拶なんかしてる。
賢明な判断だと思うよ、うん((
「僕はお兄ちゃんと会えたらそれでいいので！」
「真尋はいい子だねー」
頭撫でられて嬉しそうにしてんじゃねえよ((
ていうかA、よく真尋に手届いたね。
身長伸びた？((
前156センチだったよね。
「彼方さん、お兄ちゃんに無理させないでよ」
京と楽しそうに談笑するAを盗み見て、真尋が俺に話しかける。
まぁ、こんなやつでも兄は結構大切な存在らしい。
…小さい頃、大変だったしね。
「大丈夫。もう絶対に辛い思いはさせないから」
真尋に向かって微笑むと、真尋も軽く微笑み返した。
おお、珍しい。やっぱりAと目元がそっくりだ。
「…僕といた時より、すごく笑うようになったよね、お兄ちゃん」
「お前がいたらもっと笑顔になると思うけど」
「それは違うよ。僕がいたら、お兄ちゃんは僕に気を使って、我慢しちゃうんだから。
………………元々、僕がお兄ちゃんを縛り付けて、笑顔を奪ってたようなものだよ」
「＿＿それは、」
違う、と言いかけて言葉を飲み込む。
Aが真尋のことを大切に思っていることは事実。
ただその思いが、Aを殺しているのも事実。
真尋が考えていることは間違っている。
でも、それを正す権利は俺にはない。
「…僕、彼方さんがお兄ちゃんと一緒にいてくれてよかったと思ってるよ」
「何、急に」
「命の恩人だしね。たまには感謝を伝えなきゃと」
「裏がありそうで怖い」
いつもの戯けた口調に戻った真尋を見て、俺はまた笑顔を浮かべる。
だから、真尋の勘違いも、Aの思いも、何も正さないことにした。
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奏多(プロフ) - む犬【ﾉﾉ】さん» ありがとうございます！ただいまー！ (2018年6月7日 21時) (
レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 雨音@新あかになったおさん» ありがとうー！！めっちゃ嬉しいんですけど！？めっちゃ嬉しいんだけど！？ただいまだよ久しぶり！ (2018年6月7日 21時) (レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - あおなさん» ありがとうございます…！嬉しいです！ (2018年6月7日 21時) (レス) id: 75ed9ac2a7 (このIDを非表示/違反報告)
む犬【ﾉﾉ】(プロフ) - お気に入りは死んでも外さない!!!! お帰りなさい…でいいのかな？更新とかいつまででも待つからだいじょぶだよ!!! (2018年6月6日 23時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
雨音@新あかになったお(プロフ) - お気に入りを外すわけないでしょ！！大好きな作品で大好きな作者さんだからお気に入りしてるの！ファンからしたら、待ってる時間が短くても長くても楽しいの！あとお帰り！！お久しぶり！() (2018年6月6日 22時) (レス) id: 897ff7d5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏多 | 作成日時：2017年11月19日 11時
