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この場から離れる。
それは千岩軍から禁止されている行為だ。見つかればタダでは済まない。ならば人の目に入らぬようにすればいいだけ。
柵を登り屋根の上に乗るなりまるで忍者とパルクールが合わさったように走るタルタリヤにAがついていける訳もなく、彼に姫抱きされながら移動する。
迅速に、音を出さず走るタルタリヤは流石ファデュイ執行官だ。
今彼の腕から降りれば見つかるだけではなく建物の上から落ちてしまうかもしれない。そんな危ない行為は出来ない。
…太ももをモミモミと触らてるような気がするが暴れないで我慢しよう。
はぁ。短いズボンを履いてくるべきじゃなかった。
スカートじゃないだけマシか…。
「あそこの少年、助けるよ」
「え?」
少年と呼ばれた子は大勢の千岩軍に追われていた。
一体彼が何をしたんだ?いや、そんなことはどうでもいい。彼を助けたことにより私達まで追われる可能性が出る。それはなんとしてでも避けたい。
「少年、動かないで」
あぁ、考えているうちにもう目の前まで、、
タルタリヤはAを屋根の上に丁寧に降ろすと千岩軍へ弓を放ち元素スキルを使う。手馴れた様子で倒す彼はあっという間に敵を戦闘不能にさせる。
「こっちだ!急げッ!」
「ついてきて」
追っ手が続々とやって来たので少年とタルタリヤ達は一時撤退をする事にした。Aを再び姫抱きすると全力で走り璃月港の街の人混みに紛れなんとか追っ手を撒いた。
「や、屋根の上は怖かった」
「産まれたての小鹿みたいにピクピクしてて可愛かったよ」
Aは勿論、走ったはずのタルタリヤは息をあげず易々と話す。隣ではハァハァと呼吸を整える少年と空飛ぶにん…人間…?
ま、まぁ世界は広いしこーゆー種族もいるのかな?
少年はなんとモンドで風魔龍と戦い活躍した英雄だった。タルタリヤは私に誘われなくてもきっと儀式に来て彼を観察していただろう。
少年の身の潔白を明かす為、タルタリヤは協力するらしい。
彼らは北口銀行に向かい私は、この場にとどまり今日という日で盛り上がっている璃月港を堪能することにした。
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72(プロフ) - りさん» えー!!ありがとうございます!この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです! (2022年11月17日 23時) (レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました!好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:72 | 作成日時:2022年8月11日 22時