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作者
香水知らない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「こちら公子様から頼まれていた香水です。
きちんと言われた通りにしときましたよ。
成程成程公子様はこちらの女性にと。若いっていいですねぇ」
店主はタルタリヤの目を見るとニヤリと怪しげに細く微笑む。
「そーゆー君も充分若いじゃないか。
言っとくけどいくら君がファデュイの女性からモテようともAからはモテないからね！Aは俺しか好きにならないから」
「ふふ、大丈夫ですよ。私2から10歳の女性しか興味ありませんので。
お嬢さん、1度この香水の匂いを嗅いでみては？」
店主は幼児特有のあの匂いが好きなのだろうか…。
Aの身長まで屈むと香水の蓋を開けた。Aは差し出された香水に1度タルタリヤを見てから再び香水に目をやる。恐る恐るその既に準備されていたオーダーメイドの香水に顔を近づけるとフワリと甘い匂いがした。だけどその匂いはなんだか……
なんだか…
「この香水やだ」
「え！なんで！」
「おや、お気に召さなかったです？」
「だって、、」
その匂いはオレンジなどの柑橘系の爽やかな匂いがした。その後に甘い匂いが漂う。
だがまるで、
「タルタリヤにずっと包まれているように感じちゃいそうでなんかやだ…」
彼、タルタリヤから普段から漂う匂いに酷似していた。少なからずともタルタリヤを顔の良い男性ということは認識しているのでどんな乙女であろうともイケメンにハグされては胸がドキドキとするだろう。ましてや長年思いを寄せられている相手なら尚更意識する。
恥ずかしさからAは俯いた。
「ゥグッ…！！かわ…いいっ……！」
「こちらでよろしかったみたいですね」
店主は悶えるタルタリヤの赤いマフラーみたいなヒラヒラしたやつ(笑)を引っ張ると会計を済ませる。
香水を箱に詰めると「貴方がいると他のお客さん(ファデュイ)が畏まって品を買いに来ないんです」とAとタルタリヤを店から追い出した。相当仲が良いみたいだ。
「明日からはこの香水つけてね」
「絶対やだ」
夕暮れ時、仲睦まじく袋に入った香水を持つタルタリヤとAはまるでカップルかのように手を繋いで歩く。実際タルタリヤが離さんとばかりに手を握りしめているのだかAは慣れっ子で既に離そうという意思は無い。
そんな2人を見つめる影が2つ。
1人は我が子のように微笑ましく2人を見守る鍾離。
もう1人は……
嫉妬に溺れる女性、だとさ。
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72(プロフ) - りさん» えー！！ありがとうございます！この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです！ (2022年11月17日 23時) (
レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました！好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：72 | 作成日時：2022年8月11日 22時
