9・ ページ11
・
「お邪魔してます…」
案内された家は木で出来た璃月独特の一軒家、内装も変な想像とは程遠く案外しっかりとしたものだった。
鍾離さんの部屋に案内され扉を開けると大きな本棚に骨董品棚、机にベッドなど案外普通の部屋で少し意外だった。
「茶を用意してくる。少し待っててくれ」
鍾離さんはそう言い部屋を出ていくとAは本棚に駆け寄り面白そう本がないか探してみるがどれも難しくてあまり分からない…。
「その辺の本は璃月の歴史についての本だ」
鍾離さんが戻ってきたのに気づかなかった。彼は茶を机に置くと横に並んで本を1つ1つ丁寧に紹介してくれた。
「こんなに本が多いなんて、私にもオススメの本があったりします？合いそうな本」
「そうだな、、Aは植物が好きだったな。ならばこの本などがオススメだ。家に持ち帰ってじっくり読めばいい。いつでも返しに来ていいからな」
「はい、そうしますね」
鍾離さんは璃月に咲く野菜から雑草、花まで載った本を貸してくれた。折り目など見当たらないぐらい綺麗な本で不思議だ。
＿＿＿＿＿
「え、えっと、、鍾離さん。
急にどうしたのですか？」
「うむ、そろそろ頃合いだと思ってな」
しばらく本に夢中になっていたら鍾離さんが後ろから包み込むようにハグをしてきた。彼の腕が私を離すまいと体に絡みついてきて何やら大人の雰囲気になったことは瞬時に把握できた。
「こ、頃合い？なんの？」
「夕暮れ時だからな。
流石に夜中まで未成年の
「え？え？鍾離さｯ」
鍾離さんはAを姫抱きするとベッドに丁寧に降ろしAを押し倒した。
ベッドからは鍾離さんからいつも漂う匂いがしてなんだか落ち着く。これがベッド本来の魅力なのか鍾離さんからの魅力なのかは分からない。
「A、お前の事を愛している。
だからお前の初めてを俺にくれないか？」
「なっ」
「急にすまない。
だが最近Aが璃月港に頻繁に出向きお前に心寄せる人間が増えてきた。お前は優しいから誰にでも笑顔を向け優しく接している。俺のいない所で、俺の知らない、俺とは関係のない話をしている。
それに焦りを感じはじめたんだ。もちろん俺よりもその人間とAが仲がいいってことはないってわかっている。だがこの胸がどうしてもそれを許してくれないんだ」
「鍾離さん…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
72(プロフ) - りさん» えー！！ありがとうございます！この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです！ (2022年11月17日 23時) (
レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました！好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：72 | 作成日時：2022年8月11日 22時
