刀を握りたい ページ6
三成「どうか私のことは三成とお願います」
「分かった三成」
三成「では、また後ほど」
「どうするか」
カタ
(天井?)
佐助「やあ舞さん」
「佐助か」
(心臓に悪い)
佐助「陰から見ていてだいたい事情は分かってる」
佐助「君大変なことになっているな」
佐助「職業柄、他国の武将にあまり姿を見せるわけにいかないんだ」
佐助「人がきたから姿を隠して後をつけてきた」
「凄いな」
佐助「大事なことを伝えそびれた」
「もしかしてワームホールのことか?」
佐助「ああ、俺たちには二十一世紀に帰れる、次のワームホールが出現するのは三か後だ」
「分かった」
佐助「ただ..今は乱世だ城の外は物騒だからこの安土城に三か月とどまってほしい」
佐助「それから..この時代の人に余り深入りしないよう気をつけて」
「恋仲になると帰るときの足かせになるからだろ?」
佐助「分かってるならいいけど」
「誰か来た」
佐助「じゃあまた」
(行くのはや)
光秀「舞入るぞ」
光秀「信長様がお呼びだ、お前の顔を見たいそうだ」
(会う気はないんだけど)
「これは?」
光秀「身だしなみを整えてから信長様のところへ行け」
光秀「今のままではあんまりだから柊舞にもって行ってやれと秀吉に押し付けられた」
女中「光秀様少しの間お部屋の外へ」
光秀「ああ、そうだな」
女中1「舞様は燃える本能寺から信長様を救い出されたとか..」
女中2「なんと勇ましいお方でしょう」
女中2「お腹がすいただろうと政宗様が舞様に自ら握られたのですよ」
女中1「たいそい信長様やこの安土にご滞在の武将の方々に気に入られているご様子ですね」
「..このおにぎり毒とか入っているか?」
女中2「そんなことはありませんよ」
「ならいい」
光秀「警戒心はあるのか」
光秀「昨晩は逃げ切れなかったらしいな、お前」
「だったらなんだ」
光秀「やはり肝が座っているらしいな」
光秀「柊舞が参りました、信長様」
信長「遅い、舞」
「すみません」
(こいつ嫌い)
信長「何を呆けている?」
信長「傍へ来い」
「断る」
秀吉「舞!!信長様に対して失礼だぞ!!」
「私は人に命令されるのが嫌いだ」
光秀「殺されると分かっていてもか?」
「ああ」
「信長様が素晴らしお方だとしても初対面の人を信頼することは出来ない」
「ましてや女になる気もなければ姫扱いをされる筋合いもない」
信長「貴様はどうしたい?」
「刀を握りたい」
全員「は!?」
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楓花 - 凄く面白かったです!続きがめちゃくちゃ気になります!!楽しみに待ってます! (2020年5月26日 3時) (レス) id: 5a650e594f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇夜の空中庭園 | 作成日時:2020年4月22日 17時