夢にしては ページ10
目を開くと、あまりの明るさに目を眩ませた。青い空と、フワフワのわたあめみたいな雲が見えて、あと、
？「お、オイ気がついたか…！？」
？「よかった…！大丈夫ですか…！？」
？「怪我はないみたいアルナ」
……ん？何これ。何なのこの人達。
私の目の前には、サーモンピンクの髪をした女の子と、眼鏡をかけた男の子と、銀髪の天パ、だろうか。これもまたフワフワとしたわたあめみたいだ。
そんな人達が私を見下ろしていて。
……アレ。私死んだんじゃなかったっけ？話が違う。それとも本当に死んでいて、この人達は、天使……みたいなものだろうか。
……いや、ないな。こんな死んだ目の天然パーマな天使なんて聞いたことがない。それはない。確実に。女の子ならともかく。
「……ココ、は…？」
声も、出る。どうやら身体も動くみたいだ。……なんだ、私。
……死んで、ないじゃんか。
そう思い、内心酷くガッカリした。どうやら私は、世界から消えることはできなかったらしい。
？「あ？……お前、マジ大丈夫か…？」
？「バカアルカ、倒れてる時点で大丈夫じゃないアル」
どうやら記憶喪失か何かだと思われているらしい。一応言っておくが、私は記憶喪失なんかにはなっていない。自分の記憶はちゃんとある。
……それにしても、この人達、何処かで見たことがあるような、ないような。
「…えっ、と、あの、とりあえず……質問に答えてくれます…？」
？「え、ああすいません…」
眼鏡の男の子は私に謝罪すると「ここは、」とやっと質問の答えを聞かせてくれるらしく。
？「歌舞伎町ですよ。江戸の歌舞伎町」
「………歌舞伎、町……？」
……江戸…？何を言っているんだこの人は。江戸時代はとうの昔に終わっているだろう。
が、よくよく見てみるとその人達は着物を身に纏っていて。女の子の方は何故かチャイナ服だけど。
眼鏡の男の子の心配の声も無視して、むくり、と起き上がってみるとそこは建物と建物の間の通路で、私はその道のど真ん中に寝転んでいたようだ。
見渡してみると、私の知らない場所。見たこともないような古い風景。本当に、江戸時代の景色みたいな。
「……夢？」
？「はい？」
銀髪の人がそんな間抜けた声を漏らした。
夢……にしては随分とリアルだな…。そんな呑気なことを考えていた。
*
星に色がつきました！ありがとうございます！
銀魂！ラッキー長篇んんん！
さらば真選組篇
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よもぎ(プロフ) - 面白いです！でも握手で右手をだされたら左手で握手っておかしい気が、、、でもかなり展開好きです！ (2019年10月28日 23時) (
レス) id: 445efeaafe (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 銀魂ーーー！！！(絶叫) (2017年5月6日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 恋雪さん» 本当ですか！？感動して頂けたなら幸いですっ！！ありがとうございます！頑張りますっ！！ (2017年4月5日 10時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - とても感動してしまい泣いてしまいました！更新楽しみにしています！これからも頑張ってください (2017年4月4日 22時) (レス) id: 9613c7c3d9 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 龍神邪炎さん» コメント&ご指摘ありがとうございます！直しておきます！面白いと言って頂けて嬉しいです！頑張ります！ (2017年4月3日 11時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピピコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時：2017年3月13日 23時
