叶えてあげられない ページ37
神「痛っ!?何するアルカ!?」
銀「それお前が純粋に聞きたいことだろ!!なんだその質問小学生か!!」
神「これしか思い付かなかったアル!いい天気ですねよりマシネ!」
新「僕を落として言うのやめてくんない!?」
小さく言い合いをしながら「どうすんのコレ!!雰囲気云々どこ行ったよ!!」「誰アルカ雰囲気がどうこう言ったの!」「結局僕が悪いの!?」と。そんなことを俺達がやってる最中にも、Aはただ窓の外を眺めている。
「……唐揚げかな」
銀新神「…へ…」
ふと、ポツリと呟いたのは言わずもかなAで。
…か、
……返してくれたアアア!!!というのが俺達の率直な感想である。
まさかちゃんと返答が来るとは思わないだろう。そりゃキョト顔になっちまう訳だ。
銀(オ、オイ!返したぞ!!唐揚げだってよ唐揚げ!!)
新(か、神楽ちゃん会話繋げて!)
神(私アルカ!?)
必死の形相である。神楽はそう言うとパッ、と笑顔を作り。
神「か、唐揚げアルカー!私も食べたくなってきたアル!銀ちゃん、今日の夕飯唐揚げにしようヨ!」
銀「ば、バカお前、家にんな金があるとでも思ってんのかよー!」
新(それお前の正直なコメントだろ)
冷ややかな目線を送ってくる新八を再びひっぱたき、「会話を広げろ」と目だけで促した。僕ですか!?みたいな顔をし、一瞬考えるような表情を見せ、発した。
新「あ、あ!手作りとかそういう感じですか!」
「……うん。…お姉ちゃんが作ってくれたの」
新「名前)さんもお姉さん居たんですね!へー!いいですね手作り!僕らも一度食べてみたいなー!ね!?」
神「そうアルナ!絶対美味しいネ!」
二人ともAの雰囲気を少しでも明るくしようと、そう投げ掛けた。
……だが、
「……もういないよ、お姉ちゃんは」
新「…え」
…返ってきたのはそんな言葉と、あの時と同じ、今にも泣きそうな、悲しすぎる顔で。
「……死んじゃったよ、現実世界で…少し前にね」
「だから、それは叶えてあげられない」と、視線をこちらに向けて、薄く、虚ろに、笑いながらそう言った。
新八と神楽、そして俺も、言葉を失ったのは言うまでもなく。
万事屋に少しの間沈黙が訪れ、そして不意に、Aの渇いたような、自傷じみた笑い声が響いた。
銀魂!ラッキー長篇んんん!
さらば真選組篇
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よもぎ(プロフ) - 面白いです!でも握手で右手をだされたら左手で握手っておかしい気が、、、でもかなり展開好きです! (2019年10月28日 23時) (レス) id: 445efeaafe (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 銀魂ーーー!!!(絶叫) (2017年5月6日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 恋雪さん» 本当ですか!?感動して頂けたなら幸いですっ!!ありがとうございます!頑張りますっ!! (2017年4月5日 10時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - とても感動してしまい泣いてしまいました!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください (2017年4月4日 22時) (レス) id: 9613c7c3d9 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 龍神邪炎さん» コメント&ご指摘ありがとうございます!直しておきます!面白いと言って頂けて嬉しいです!頑張ります! (2017年4月3日 11時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年3月13日 23時