一発 ページ29
着物が着れなくて「どうするどうする」とどうする祭りが私の頭の中で開催されていたそんな中、襖の向こうから聞こえた気だるげな声。
銀「何してんだお前。遅くね?」
勿論その声の主は銀ちゃんである。
「銀ちゃん…」
なんでいんのと聞けば、便所のついでだと。ていうか、銀ちゃんが来たところで今の状況がなんとかなる訳じゃないじゃないか。
銀「早く出てこいよ、神楽が首長くして待ってんぞ」
「そうしたいのは山々なんだけどさ…」
神楽の謎の大きな期待は取り敢えず今は置いといて、今は着物をどうにかしないと。
「…私、よくよく考えたら着物の着方わかんない」
銀「……あ」
そうか、と、一人納得している銀ちゃん。
銀「そりゃあそっちの世界じゃ着物なんざ着ねぇだろうしな」
「そういうこと」
まぁ丁度いい。銀ちゃんにお妙さんを呼んで貰おう、と一声かけようとしたその時。
銀「わかった。入るぞ」
「は、え、ちょ、待て待て待て!!!」
とそう言う私を無視して襖は無遠慮に開いた。そして何を考えているんだろうソイツは当然のことかのように部屋に入ってくる。
「な、ななな何してんのアンタは変態!?」
銀「誰が変態だ!!オメーが着れねぇって喚くから手伝ってやろーとしてんだろうが!!」
「お妙さん呼んでくればいいじゃんなんで銀ちゃんなのよ!?」
気をおかしくしたのだろうか、それとも元々なのだろうか。そう必死に言及すれば、ピクリと肩を揺らして何やら真面目な顔をした。
銀「それがよォ、」
と、銀ちゃんはなんとも言いづらそうに口を開いた。
銀「向こうもちょっとヤベーことになっててよ」
「ヤベーこと?」
首をかしげれば何かを思い出したかのようにギュ、と目を瞑った銀ちゃん。
銀「…向こうに戻れば毒物が……」
「毒物…?」
銀「いや兎に角!今向こうに戻ると死ぬんだよ!!」
訳がわからない。はぁ?と言う私を他所にまいった顔のソイツ。
「よくわかんないけど普通着替え中の女子の部屋入らないよね」
銀「つか、普通にどこぞの野郎の隣で寝れるオメーに言われたかねーよ」
そう言いながら頭をボリボリとかいて、「んで?」とソイツ。
銀「仕方ねぇから手伝ってやる」
「……やっぱり変態…」
銀「違うっつってんだろーが!!」
着物合わせときゃ下着も見えねぇだろ、と冷静に言うソイツに冷ややかな目線を送る。
銀「大体、俺はオメーみてーな断崖絶壁に興味は……」
そしてソイツの顔面に一発くらわせてやった。
銀魂!ラッキー長篇んんん!
さらば真選組篇
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よもぎ(プロフ) - 面白いです!でも握手で右手をだされたら左手で握手っておかしい気が、、、でもかなり展開好きです! (2019年10月28日 23時) (レス) id: 445efeaafe (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 銀魂ーーー!!!(絶叫) (2017年5月6日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 恋雪さん» 本当ですか!?感動して頂けたなら幸いですっ!!ありがとうございます!頑張りますっ!! (2017年4月5日 10時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - とても感動してしまい泣いてしまいました!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください (2017年4月4日 22時) (レス) id: 9613c7c3d9 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 龍神邪炎さん» コメント&ご指摘ありがとうございます!直しておきます!面白いと言って頂けて嬉しいです!頑張ります! (2017年4月3日 11時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年3月13日 23時