蜂蜜に溺れて

悪魔様:Rbr ページ24

貴方視点

悪魔パロ






聞こえる

親が大声で私の愚痴を言っている

聞こえる

親の舌打ちが

それが聞こえた瞬間思い切りスマホを投げてしまった

音が響いたのだろう

また怒鳴り声が聞こえた

もうやだなぁ

そんなに大声で言わなくたっていいじゃん

わざと聞こえるように言ってるのかな

もうやめてほしいな

ポロポロと涙を零しながら布団に潜る

明日テストだ…。課題終わらせないと

でもやる気が出ない

もういいや

どうせ点数取れないしやる意味ないよね

そうして諦めて、

私は全てを放棄して夢に落ちた






｢ん…！ちゃ…ん、Aちゃん！｣

誰かの声が聞こえる

やめて、起こさないで。

夢から出たくない

ずっと夢の中にいたいの

それでも私を呼ぶ声は止まない

仕方なく目を開けるとそこには見たことも無い

雑面をつけた男が立っていた

『だ、だれ？！』

恐怖で手足がカタカタと震える

R｢あー、俺はロボロ。

悪魔やで｣

は？悪魔？

何を言っているんだ

思考が追いついていかない

R｢俺な、泣きながら寝とるAちゃんみて放っておけんくなったんよ

やから助けたろ思うて｣

『た、たすける？』

R｢せや〜。俺と契約さえしてくれればいつでもAちゃんを癒すし、Aちゃんの事助けたる

どうや？契約せぇへん？｣

少し迷った

私を癒してくれる

助けてくれる

そんなうまい話があっていいのか？

裏があるのではないかと疑った

でも、そんなことよりも。

癒して欲しい、甘えさせて欲しい

そんな気持ちが勝ってしまった

『本当に…？』

R｢おん。Aちゃんの言うことならなんでも聞いたる｣

『その…。甘えさせて欲しいとかでも？』

R｢もちろん。どーする？｣

『契約…します。』

この時もっと考えていればよかったのかもしれない

この後に危険がないか

代償はなんなのかと。

R｢ほんま？ありがとなぁ。

ほんなら早速契約、しよか｣

そう言って男は先程までつけていた雑面を外した

顕になった桃色の大きな瞳に吸い込まれそうになった

R｢そんままでええよ…俺の目、ずっと見とって｣

言われた通りずっと見続けた

美しい桃色の瞳

まるでキラキラ輝くビー玉のようだった

段々と彼の顔が近づいて来る

そうしなチュ、というリップ音が鳴った

1度ではなく何度も、何度も。

繰り返してどんどん深く甘くなっていく。

いつのまにか私も彼の舌に自身の舌を絡ませていた

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