暖かい背中 ページ12
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夕刻間近で、何処と無く皆の顔にも焦りが見える。
ずっと地下を逃げ回り、ろくに飲み食い出来なかった数日間のラストがゾンビと格闘の末、海へ飛び込んで泳いで、今は安全に夜を過ごせる場所を探し歩いてる。
ガクッと膝が折れる。
佐「Aっ。大丈夫か？」
「う、うん。だ、」
私の二の腕をグイッと引き寄せ支えてくれるさっくんの腕を握りしめた。
大丈夫って言いたかったけど、ほんとにもう限界で足に力が入らないの。
佐「……よし、ほら乗れ！」
私の前に背中を向けてしゃがんでおんぶしてくれようとするさっくん。
そんなっ、さっくんだって疲れてるのに。
躊躇っていると、後ろにいたふっかさんに背中を押される。
深「良いじゃん。甘えちゃえ」
「でも、」
佐「はーやーく。時間もねぇんだから」
少し先で私たちを待っててくれる皆を待たせるわけにもいかないから「ありがとう」、とお礼を言いながら肩に腕を回した。
重いだろうな、ごめんね。
佐「うっし！ ふっか、行くぞー！」
深「へーい」
そっと私の背中を支えてくれるふっかさんの手のぬくもりと、さっくんの優しさに今は感謝して甘えてしまおう。
あとでいっぱいいっぱいお返しするからね。
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岩「行けそうか？」
阿「どうだろうね？ 中に入って見ない事には」
渡「入るしかねぇじゃん。もう時間がねぇよ」
そんな声がして閉じていた目を開けて前方を見ると、荒れ果てた警察署。
深「うーん、如何にもだな。運よければ拳銃手に入ったりして」
佐「それよりこの服どうにかしねぇと」
ラ「ここから入れそう」
破れたフェンスをグイッと開けて、みんなそこから中へ入っていく。
流石にここからは私も歩くためにさっくんの背中から降りた。
「ありがとう」
佐「いんや。俺とふっかから離れんなよ」
ここが安全か確認できるまで、まだ油断は出来ない。
前をひーくんと阿部さんが、その後ろにさっき出会った男性二人とラウール君。
そしてさっくんと私とふっかさんで後ろを守る。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
