クチナシさんが逆トリしてきました

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「あ、Aおかえりー！」




うおっ、まだいたのか…




「クチナシさんと一緒に留守番サンキューだぜ、もう帰って良いのよ？」




「いや、今日はもう泊まるって親にラインしたから泊まるけどそれよりッ！！」




あ、やっぱ怒る感じかな？




「Nさんのマスコットどこにもないじゃん！！」




ははん。引っかかったキョウが悪い！




「えーー？私、ある“かも”って言っただけで、断言してないしぃー。」




「ムキーーーッ！！」




そんなやり取りをしていると、クチナシさんがリビングから出てきた。




「……おかえり。」




「た、ただいま………？？」




えっ、おかえりの挨拶って、こんなドキドキするものでしたっけ………？




私の変化に目ざとく気付いたキョウは、(^ω^)←こんな顔して静かに二階へ上がって行った。




いやいや、今二人っきりにされてもちょっと困る！！




ググゥ〜




「……クチナシさん、今の聞こえました？」




「さあな。デケエ腹の音なら聞いたが。」




と言ってリビングへ戻って行った。




恥ずか死ぬ……………!!!!!




こういう時こそ笑って欲しいのに真顔だよ本当に恥ずかしい……！！！




「ほら、おじさんが握り飯作ったから食べなよ。」




「え？」




玄関で頭を抱えていると、クチナシさんがおにぎりを渡してきた。




…………クチナシさんの手のエキスが入った高級品を食べられるの？？え、幸せ……

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