クチナシさんが逆トリしてきました

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「お、おとうさん？何の用で来たのお？」




「おお、娘、よ。大した用はないんだが、散歩がてらに寄ってみたんだ。」




女子達の視線が何時までも私とクチナシさんから外れないもんだから、慣れないタメで話している。




「そ、そうだぁ、私今日、バイトあるから冷蔵庫にあるもの適当に漁って食べてね？」




「おう、いつもお疲れさん。」




よし、言いたい事は言えたしクチナシさんからねぎらいの言葉を絞り取ったしいざバイトへ！！




「では丁重にクチナシさんをお届けするのだキョウ一等兵！！」




「えー、私今からアクキー眺め…」




「そう言えば私の部屋の机の2番目の引き出しにNさんのマスコットあったような気がするなぁー」




「御仁を安全にお送り致します教官長殿！！！ささっ、こちらへ」




ははっ、チョロイ。と内心でほくそ笑み、バイトへ急ぐ。









•









「お疲れ様でしたー。」




「Aさん今日もお疲れさん！明日給与明細渡すからね！」




「ありがとうございます！失礼しますー！」




深々と頭を下げ、店を後にする。




「んーっ……今日は夜抜いて良いかなぁー。」




ちょっとだけ残業のようなものを入れたので、今の時刻は夜9時。




…流石にキョウは帰ったよなぁ。




居ても困らないけどね。問題はキョウとのお喋りのせいでクチナシさんが困ってないかなんだよなぁ…

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