自分を責めてる暇はない ページ13
レオ視点
目を覚ますとそこには見慣れた天井があった。シェルターの自室だ。起き上がろうとしても、体が重い
「…ッ」
N「テグナ！！駄目だよ動いちゃ……レイ先生呼ぶから」
「いい……どうなってる、何で俺は…何があったんだ」
N「落ち着いて聞いて……ジョン・テギョンはお前に刻印をかけて教授が封印した記憶を無理矢理こじ開けたんだ。そのせいで暴走しかけた」
ロシアでは滅多に起きない大地震でロシア支部が崩れ、シベリアでは大吹雪と自然火災が相次いだ
N「ユンギが自ら暴走して、お前の暴走を抑え込んだんだ。あの場にいた血族の能力が全て一斉にクラッシュした。ジョン・テギョンもユンギの暴走は計算外だったみたいだね……お前の記憶を完全に開封出来なかった。まぁ助かったけどさ」
言葉が出ない。俺のせいですべてが破壊されかけ、それを助けようとしたユンギが命を落としかけた。まるでジョン・テギョンの思うつぼだ。結局あの男は逃げた
N「さっきまで教授いたんだけどね、ヒョギが強制的に部屋運んで寝かせたよ。飲まず食わずでろくに寝ないで付きっきりだったから」
「ハギョナ……俺」
N「謝るなよ。誰もお前が悪いとは思ってない、相手が卑怯過ぎたってだけだ。それより、後でヴィニんとこ行ってあげて」
「…アヴィナ？」
彼は俺に忠告してくれた。悲鳴のようなあの声は今でも覚えている
N「あの場の様子をカミルが教えてくれたんだけど、ヴィニが『僕が声をかけなければ、刻印をかけられる事もなかった』って」
「馬鹿な……俺が油断したんだ」
N「それを言ってあげて。皆が自分を責めたい、たぶんお前が一番そうだと思う。でもまだジョン・テギョンを捕まえられてないんだ。自分を責めてる暇はないよ」
IV「…ッテグンさん」
ようやく起き上がれたので部屋を出ると、ちょうど見舞いに来ていたアヴィンとすれ違った
IV「よかった……ッ本当によかった、僕…」
「お前は悪くない」
アヴィンが泣きそうな顔で俯く。俺は彼の髪を撫でた
「俺が油断した……そのうえ暴走まで。でもヴィニは悪くないだろ？職務を全うして、最後まで忠告をくれた。ありがとう」
IV「…ぅ〜」
「ユンギの事も聞いた。そばにいてやれ、子供達交代でな。起きた時お前達がいれば喜ぶだろ」
IV「でも、ホンビンさんが……お兄さん、後遺症が酷いんです」
アヴィンはそのままぇぐぇぐと泣き出してしまった。子供の様な彼を……いや、目の前の子供を泣き止ませる事が出来ず、俺はただ抱き締めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くたろまりあん(プロフ) - minanaさん» お返事遅れて申し訳ありません！！楽しんでいただけてよかったです…初びくすがいいのかな(笑)ラビ…頑張ります！まずせぶちバージョンでたくさん出します← (2016年10月30日 0時) (
レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
minana - Mob凄く読んでいて楽しかったです(^^)/人魚姫とMobが初VIXX小説だったのですが、よりVIXXに興味が出ました(о´∀`о)Mobのラビが凄く好みだったので、もしMobで別バージョンを書かれることがあれば是非ラビメインで…！！ (2016年10月22日 23時) (レス) id: 9b9aa08ffd (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» 返信遅れました申し訳ありません！！kafuさんが足痺れない系女子でよかったです(笑)一緒にレッツドボンです！！(笑) (2016年5月9日 20時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
kafu(プロフ) - くたろまりあんさん» くたろさんとレッツドボンは光栄すぎて禿げます←亀でもかたつむりでもかまわんです！！足しびれない系人間なのでいくらでも正座して待ってます(鼻息) (2016年5月1日 3時) (レス) id: f0067bb232 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» ありがとうございます！！こんな亀更新なのに申し訳ない（笑）セブチ沼ドボンですか！！それでは一緒に仲良くドボンしましょうか（笑）これからもよろしくご贔屓に（笑） (2016年4月28日 19時) (レス) id: a56b32a417 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2016年4月20日 16時
