静かな隠し部屋 ページ12
カミル視点
「『Z』は逃げたみたい」
KI「…どうやって？」
「パパの暴走の瞬間に、ルハン兄と闘ってた移動血族が『Z』を連れて逃げた……ベラミーも一緒だ。どこにいるかわからないって事は多分、無効化の保護下にある場所にいる」
世界中が大混乱の中にある。おそらく血族発見以来の大事件だ
Mob計画の実態がヒチョル所長によって説明され、彼ら被験者の過去や警察組織の腐敗、ロシア支部の関与などが明かされた。あちこち責任の押し付け合いで、国政も機能しなくなっている。とはいえどうせすぐに持ち直すだろう。ジョン・テギョンから生まれた腐敗はここで終わっても、また別の腐敗が世の中を支配する
KI「ホンビン、お前ちょっと寝ろ。俺らが見ててやるから」
HB「…いい。それより、先生頼むよ」
ユンギは一命をとりとめた。バーノンの体内でホンビンとレイ先生が懸命に治療したため、そして戦闘員達に頼んで輸血をしてもらったおかげだ。ユンギの心臓は再び動き出した
だがいまだに目を覚ます気配はない。以前の暴走とは比べ物にならない後遺症で、臓器の機能も低下してしまったらしい
HB「……怒ってる？ユンギの事」
KI「さすがに怒れねぇよ…無茶しやがってって言えたらいいけど、ユンギの判断は正しかった。ユンギがいなきゃパパは死んでたし、たぶん俺達も全員巻き添えを喰ってた」
「自分の暴走でパパの暴走抑え込もうとか、よく思い付いたよね。前から考えてたんだろうけど……さすがに怒る気にはなれないね」
服を変え、体を拭き、血の痕跡は残っていない。今のユンギはただただ白かった。破れそうなほど薄い頬の皮膚にホンビンは指を滑らせた
HB「だってさユンギ……ほら起きて、カイミル怒ってないってさ。僕も怒らないよ」
マッスーとサボンも血の部屋で眠ったままだ。ユンギが眠っている今隠し部屋が死んだように静かで、子供達はかわるがわる見舞いに来るものの、聞こえてくるのは泣き声ばかりだ。ジェミはバーノンを「お兄さんが守ろうとした、新しい末っ子」と言っていつも連れ歩いている
「……カイ、ホンビンユンギの隣に寝かせてやって」
KI「ん、寝たか」
ユンギの体に繋がれた数本の管を避け、ホンビンの体を横たわらせる。すっかりやつれてしまっている
KI「俺らも休もう。パパのそばには班の皆がついてんだろ」
「うん…パパの方は特に後遺症はないっぽいね」
数時間後に起きるであろう未来を視ながら俺とカイは隠し部屋を後にした
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くたろまりあん(プロフ) - minanaさん» お返事遅れて申し訳ありません！！楽しんでいただけてよかったです…初びくすがいいのかな(笑)ラビ…頑張ります！まずせぶちバージョンでたくさん出します← (2016年10月30日 0時) (
レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
minana - Mob凄く読んでいて楽しかったです(^^)/人魚姫とMobが初VIXX小説だったのですが、よりVIXXに興味が出ました(о´∀`о)Mobのラビが凄く好みだったので、もしMobで別バージョンを書かれることがあれば是非ラビメインで…！！ (2016年10月22日 23時) (レス) id: 9b9aa08ffd (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» 返信遅れました申し訳ありません！！kafuさんが足痺れない系女子でよかったです(笑)一緒にレッツドボンです！！(笑) (2016年5月9日 20時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
kafu(プロフ) - くたろまりあんさん» くたろさんとレッツドボンは光栄すぎて禿げます←亀でもかたつむりでもかまわんです！！足しびれない系人間なのでいくらでも正座して待ってます(鼻息) (2016年5月1日 3時) (レス) id: f0067bb232 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» ありがとうございます！！こんな亀更新なのに申し訳ない（笑）セブチ沼ドボンですか！！それでは一緒に仲良くドボンしましょうか（笑）これからもよろしくご贔屓に（笑） (2016年4月28日 19時) (レス) id: a56b32a417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2016年4月20日 16時
