第31話 ページ35
Aside
家に帰ってふと思い出す。
確か、テレビの録画があった。ちずが轢かれた時の防犯カメラの映像を残したやつが。
そんな所…本当は見たくない。
でも、どんな顔で、どんな雰囲気だったのか、気になってしまう。
リビングで、母と健、2人の許可を取り、録画を再生する。
6月、まだ騒ぎになっていた頃は情緒不安定で見たことがなかった。
ちずの事を報道するコーナーが始まった。
事件の経緯や、どういう風に発見され、誰が犯人などかが私達に伝えられる。
そして、防犯カメラの映像が流れ始めた。
望海も映っており、交差点前で別方向に向かう。ちずは…闇に染まる交差点。何故か街灯もないため、視界が見えにくい。
横断歩道前で、車がいることに気づく。そして止まり、車もちずの存在に気づいたのか、止まる。よくある光景だろう。
ちずは手を出し、先にどうぞの合図をする。これもよくある、普通の事だ。
相手もしてきたのか、5秒ほどそこで止まる。
そして、次の瞬間。
ちずの想いが勝ったのか、車が走り出した途端に…。
ちずも走り出した。
A「…え？」
思わずそう言ってしまう。
車の速度が遅くはない、ブレーキでギリギリ間に合わないぐらいの絶妙なタイミングでちずは車とまじわったのだ。
ちずは運動神経も良かったし、走るのを辞めることも可能だったはず。
しかし、映像のちずは前を向き、何も考えず、無我夢中に全速力で走っている。横を見ていない。
そこの場面を、録画を巻き戻しながら何度も再生する。
A「…狙ってるようにしか…見えない？」
認めたくなかった。でもタイミングを見計らって、狙って走ったようにしか見えない。
ちずは、とても気遣いのできる人で、みんながなかなか出来ない、自分よりも人を気遣うことが出来る。
だから、ちずがこのような譲り合いの場で、自ら行くというのは滅多にない。
そんな時、私の脳に、一つの可能性がよぎった。
A「…いや…そんな訳…ないよね。いっつも笑顔で…私を助けてくれた、太陽みたいなちずがそんな訳…。」
この可能性だけは、絶対にありえない。いや、正確には、考えたくないのだ。
A「…っつ…ない…よね。」
ないって、そう信じて私は録画再生を止めた。ただ、現実から逃げてるだけってのは分かってるけど。
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作者です。
可能性とはなんでしょうね？w
まあいつか分かりますw
では。
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なほティー(プロフ) - Fさん» 私すんごい暇なんでやることないんですよwありがとうございます！ (2019年5月6日 13時) (
レス) id: 11b988fb67 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - 前から思ってたんですけど、投稿速度神がかってますね！w (2019年5月6日 13時) (レス) id: fdd5a130d7 (このIDを非表示/違反報告)
なほティー(プロフ) - まぁじですかw私も中1ですけどそれは凄いですねw (2019年5月2日 10時) (レス) id: 11b988fb67 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - 私、中1で7年連続で2組なんですよ！w (2019年5月2日 10時) (レス) id: fdd5a130d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なほティー | 作成日時：2019年5月1日 21時
