陰キャヲタクな現代人にここは厳しい世界です【薬屋のひとりごと】

転トリ先への不満と共に ページ2

転トリした

あの、【薬屋のひとりごと】に


ある日適当にごろごろしてたらなんか人間界にいた

絵柄と雰囲気で薬屋のひとりごとだと確定



最初こそ嬉しかった……が、私のトリップ先は花街

そこら辺ぶらぶらしてたら主人公に会えるかなーなんて淡い重いを抱いていたわけだが全然会えずかれこれ１週間にもなる




その間、ずっと野宿



やだもうしにたい



神とはいけど現代人に染まりきっているのでこの間今日辛い

スマホが展開した亜空間だけで使えるのが唯一の娯楽だ



亜空間というのは私の独自空間で何人たりとも私の許可がなければ出入りが許されない場所だ

言わば完全プライベート空間


なのでまあ野宿っちゃあ野宿だけど亜空間内に生活に必要なものはすべて揃っているからなんかあんまり普段とかわんない


むしろ神としての仕事無いから楽

……あれ、結構いいかもしれない



とはいえこのまま進展なしでぐだぐだしていたら、ただでさえ末期ヲタクで陰キャなりかけなのにとうとう堕落しそうだ



というわけで、私はいつも通り日課である"猫猫探し"を始めるため外に出た


ただいま昼過ぎ


……寝すぎた、かもしれない



それはそうと、山を少し下りながら辺りをキョロキョロ見回す





『私の可愛い薬屋中の最推しちゃーん！いませんかあああああああああ！！！』





森の裏側にぎり届くような声量で言えば其処らじゅうにいた鳥がバサバサっと飛び去っていった


ごめんよ鳥さん



ちなみに私の薬屋のひとりごとの中での最推しは猫猫ちゃん


あのくりっとした目！
少し濃いめの緑髪！
守ってあげたくなるような細っこい見た目とは別に膨大な知識と語彙力！！

女の子のギャップも大好物ですようっへへへへへ


＿＿＿＿＿

＿＿＿

＿


あれから声量を落とし、猫猫ちゃん捜索を続けていた


一度亜空間に戻ろうとしたところ、後ろから声が聞こえた




「何かさがしものか？」




と、


……え？


まさか



そう思いつつ振り向くと、原作の身長153cmより1cmほど低い猫猫ちゃんがいた



わあ






原作開始半年前。AA、主人公と出会う

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