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時計を見ると、11時半をさしていた。
「神宮寺さん、」
「勇太、って呼んで。」
「ゆ、勇太。
…もう、寝なきゃだよ。」
これがバレたらどうなるか。神宮寺さんもわかってるはずだ。
「…んん、やだ。」
まるで子供みたいなことを言う。
「ダメ、」
「帰らせないから。」
そう言って私を強く抱きしめた。
その温もりが、あったかくて
離れたくなかった。 けれど、
「勇太…好きだよ、」
そう言って、ベッドを整えて病室を出た。
はっきりとわかってしまった。
もう神宮寺さんとは、医者と患者の関係には戻れないことを。
胸に残る快感と罪悪感。
それでも、神宮寺さんからは離れられない。
患者の神宮寺さんを好きになっちゃったんだ。
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きむちぃ(本人) - 読んでの感想などを頂きたいです！ (2018年11月24日 22時) (
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作者名：きむちぃ | 作成日時：2018年10月20日 0時
