クスノキ / N. kazu【5】 (ページ13)

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188.頭を働かせるページ13

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｢じゃあ、A。俺が送ってくか･･･って2人してなにしてんの(笑)｣

苦笑いしながら翔くんがいうのも無理ない。
小声で話してたせいで、私と大野さんの距離は異様に近くて
翔くんのその言葉に、二宮先生も振り返って苦笑い。

｢や、これは！｣

｢作戦会議。どうしたら相葉ちゃんに怒られねぇかなぁーって。ね？まつもっちゃん？｣

｢え、あ、うん、そう！｣

って、あわあわしながら答えると大野さんは、口角を上げて微笑んで背中をポンっと押した。

｢ばか、俺が行くから安心しろ｣

｢う、うん、、ありがと。｣

｢じゃー、ニノ、大野さん、またね｣

翔くんが先に前を向いて歩いて行って
大野さんと二宮先生はそんな私たちを片手で手を振って見送る。

私も、急いで翔くんに追いかけようと前を向いた時だった。

｢まつもっちゃーん。｣

その声にふと、振り返ると手を振るのとは逆の手。
後ろに組んでた掌の指を二宮先生にわからないように二宮先生に向けて何かを訴えてた。

｢頭働かせろよーー｣

その言葉に、さっきの大野さんの言葉が思い浮かんで
隣で、どんなアドバイスだよ(笑)って言ってる二宮先生に視線を向けた。

｢えと、えっと･･･二宮先生！！！｣

え、俺？って顔で目をパチクリする二宮先生に声はかけたものの
なんて言ったらいいかわからなくて必死になってない頭で考えて突発的に出た大きな言葉は

｢今度、部活見学させてください！！！｣

だった。