第0位始祖 【男主・終わりのセラフ 】

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クルル・ツェペシ side

私は今、貴族しか入れないある部屋にいる

この部屋は厳重に貴族たちに扱われており、吸血鬼の都市の中でも一番最深部の地下に存在する

その部屋の真ん中にある大きなクリスタル

これが貴族だちがこの部屋を厳重に扱っている理由だ

クリスタルの中には顔立ちのよい男が眠っている

この部屋はいまから100年前にある吸血鬼によって見つかった

それまでは誰もこの部屋の存在を知らなかった

吸血鬼の女王である私もな

それと同時にこの部屋にあったクリスタルも見つかったわけだが、クリスタルの中に男が眠っているわけは調べても何の情報も得られなかった

ただ、男の詳細はわかった

一つはクリスタルに刻まれていた文字からだ

そこにはこう書いてあった

今から何千年も前から眠っているということ

男の名前はクラウド・ローウェルだということ

そして、吸血鬼の始まりの男だということ

始まりの始祖つまり、第0位始祖だということだ

二つは古代吸血鬼から伝わる書物からだ

そこにはクリスタルとほぼ同じようなことが詳しく書かれていた

だかその他に男の戦闘能力についても書かれていた

始まりの始祖というくらいだから、相当強いのだろうと予想はしていたが書物に書いてあった男の戦闘能力は私の想像の上をいくものだった

他に情報は得られないかとこうやって部屋を訪れているが、何の情報も得られない

クルル 「この男は一体いつまで寝ているつもりだ」

広い部屋に私の愚痴が響いた

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