素敵な人 ページ34
「Aちゃん、オーダーはいったよ！」
「は、はい！」
先輩の声に応え、スイーツを席へ届ける。
「パンケーキとパフェになります…！」
よし、つっかえずに言えた。
「A喋れるようになってきたな」
シャオロン君がからかうように笑った。
「おかげさまで」
荒療治のバイト経験だったけど、
慣れてくると物怖じせずに喋れるようになってきている。
バイト先の人も皆優しいし、
困っていたら手伝ってくれる。
いいバイト先を教えてくれたなあ……
「いらっしゃいませ〜
ってマンちゃんやん！」
挨拶をしたシャオロン君が声嬉しそうに声を上げる。
振り返るとタートルネックに白衣を着た人が
シャオロン君に手を振っていた。
肩幅や背丈から男性かな？と思う。
細い狐のような目と肩に垂れた長髪が印象的だ。
「久しぶりやな〜
いっぱい稼いどんやろ〜？」
「いやいや雀の涙やで、
んーととりあえずウィンナーコーヒー一つ」
所作が綺麗な人だなと思う。
動きに無駄がなくかつなんというか優美だ。
窓際の席に座ったマンちゃん？さん。
差し込む光に整った横顔が淡く照らされ
まるで絵画のようだ。
私がしばらく見とれていると
「A届けてくれるか」
「は、はい！」
コーヒーを届けにいく。
「ウィンナーコーヒーです」
「ありがとう、
ん……君は……」
「えっ？」
おぼんをさげ、厨房に戻ろうとすると
私を気にするようなマンちゃん？さんの声
「名前は何て言うん？」
「三枝Aです」
「かわいい子やね〜
指名したくなってしまうわ」
「えっえっと……？」
この喫茶店に指名制度はないという
ツッコミはさておいて
(口説かれてる……？)
でも嫌な感じはしない。
女性的な容姿も相まってなんとなく
親戚のお兄さんみたいな親しさを感じる。
口調が柔らかいからかな？
私がうまく返せないでいると
「ほらマンちゃん、ここメイド喫茶ちゃうから」
メニューを持ったシャオロン君が
それでマンちゃん？さんの頭をはたいた。
「むぅ〜
よろしくなAちゃん。
最近行きよらんかったけどAちゃんに
会いに来ちゃおうかな〜」
「マンちゃん？さんからかわないでくださいね」
私が少し釘を刺すと、
「早速俺のことマンちゃん呼び？
積極的めう〜♪」
まったく取り合わない様子で
メニューのスイーツのページを開いた。
＊
「マンちゃん
Aはグルッペンとかもつばつけとる
女子やから気をつけるんやで」
「はえ〜
まあ納得やわ」
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脅威のセラフ - これ、WTの皆様と幼馴染だったら嬉しい！ (2020年7月11日 16時) (
レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 根回ししますのところ、発声が発生になってるっすよ (2019年10月15日 18時) (レス) id: 6405eb1fb4 (このIDを非表示/違反報告)
狂猫 - 名前ありさにしてたんでアリサちゃんとか出たのビビりましたww (2019年9月8日 17時) (レス) id: 7d56b5cd53 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - るいさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)実はちょうど書きたかった話なので書かせていただきますね！ (2019年8月25日 0時) (レス) id: caac3973be (このIDを非表示/違反報告)
るい - 主人公のメガネ取った姿を見たいです (2019年8月24日 21時) (レス) id: 4461d627b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2019年8月14日 8時
