【Offesa, pigrizia】~二人の物語~ (ページ8)

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~Eighth day~ ページ8

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＿目が、覚めた。

＿私にしては、早い方ではないか？

『＿っくぁ＿』

欠伸をしながら、体を起こす。

すると、

パサッ＿と、音を立てて、何かが落ちた。

不思議に思い、音のした方を見てみると＿

『＿花？』

純白の、美しい花が私の頭から落ちたようだ。

『＿何故、私の頭から花が＿』

少し可笑しく感じて、薄く微笑んだ。

"＿これ、やる。"

"＿これは？"

"＿お前に似合うと思ってなぁ。"

"＿っ、ありがとうございます！スクアーロさん！"

『＿ス、クアーロ＿さん？』

一面に咲き誇る色とりどりな花。

その中心で共に笑い合っている男の子。

＿そう、確か、その男の子の名前は＿

『＿スクアーロ、さん。』

＿覚えている。

今まで、先生以外の誰かを覚えている事なんて無かった。

だから、嬉しくて嬉しくて、

何度も何度も、スクアーロさんの名前を呼んだ。

「＿A君。」

『＿っ！？』

不意に聞こえた声に驚き、ガタッ＿！と、音を立て、勢いよく声のした方向を振り向いた。

「あぁ、すまない。驚かせてしまったようだね。」

先生は苦笑いをしながら、私の頭に優しく手を乗せた。

「ノックはしっかりのだが＿一体、何に集中していたんだい？」

『あのっ、私、名前を覚えていてっ！』

「こらこら、落ち着きなさい。」

覚えていることに興奮して、話が上手く纏まらない。

しかし、一度きちんと落ち着いてから、先生に"スクアーロさん"について話した。

名前と、その時の事を覚えているのだと。

「＿へぇ。」

『＿どうしましたか？先生。』

「外へ行ったのかい？」

『あ＿。』

そうだ、確か私は外へ出てはいけない。

何をやっているんだ、私のバカ。

「＿自分の事は、自分が一番よく知っている。そうだろう？」

『＿はい、ごめんなさい。』

「＿まあ、今回は特別に許してあげるけど、もうこんな事はしないでね？」

『＿はい。先生、本当にごめんなさ』

「もう謝らないで？分かってくれたならいいんだよ。僕は君の力になりたいからね。」

先生は私の言葉を遮り、優しい言葉をかけてくれた。

＿一つだけ、我儘を言ってもいいなら、

『＿先生、お願いがあるんです。』

「何だい？」

『私っ、記憶が残るようにしたいんです！もっと、スクアーロさんとの事を覚えていたい！』

『＿手伝って、くれますか？』

「＿やめておきなよ。」

『＿え？』