【Offesa, pigrizia】~二人の物語~ (ページ4)

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~Forth day~ ページ4

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コンコンッ＿

日記を読んでいると、扉がノックされる音が聞こえた。

それは、静寂な部屋にとても響いた。

「失礼するよ。」

入ってきたのは、長髪の髪を後ろで束ね、白衣を着た男性だった。

おそらく、私専属の医者だろう。

日記には、男の子と出会う前から、"先生"という人の事が少しだけ書かれていたから。

「おや、それは何だい？」

『あ＿日記、です。』

「日記を書くようになったんだね。」

『はい。』

「それはいい事だ。記憶の失った分を、少しでも理解できるかもしれないからね。」

＿やはり、私は寝たら記憶を失うようだ。

日記には書かれていて、最初は自分でも信じることが出来なかった。

でも、全く(物の名前など、そういった最低限なものは覚えているが)覚えていないということは、つまりそれが正しいという訳で。

「大丈夫かい？少しボーッとしているみたいだけど。」

『大丈夫です。少し、考え事をしていて＿。』

「そうかい？あ、今月分のお薬を処方をしておくね。」

そう言うと先生は、白衣のポケットから薬の入った瓶を取り出した。

『今月？今週じゃないんですか？』

「＿日記とは、便利だねぇ。」

『もう先生、お年寄りみたいですよ？』

「あはは、酷いなぁ。」

『ふふっ。』

「実は来週から忙しくなるんだ。だから今月の分もまとめて渡しておこうと思ってね。」

『そうなんですか。＿もしかして＿』

少女が申し訳なさそうに顔を下に伏せると、その頭を白衣の男は優しく、そっと撫でた。

「違うよ、君のせいじゃない。」

『でも＿』

「僕は"君専属"の医者だ。自分で選んだんだ。不快になったことなんて一度もないんだよ。」

『＿ありがとうございます。』

「改めてお礼を言われるとなんだか照れるなぁ。」

『ふふっ、先生って面白いですね。』

「そうか＿＿」

"そうかい？"

白衣の男がそう言おうとした時、少女はこう答えた。

『スクアーロさんみたい。』

「え？誰だい？それは。」

『日記に書いてあるんです。銀髪で目付きの悪い男の子＿スクアーロさんが、毎日私とお話をする為に、ここまで来てくれるんです。』

「＿そうかい。」

その時、先生の顔が少し険しくなったことに、私は気付かなかった。

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先生が帰った後、私はとても暇だ。

『早く、スクアーロさん＿来ないかなぁ＿』

「＿う"お"ぉい、話は終わったかぁ？」

『え！？いつからそこに＿！？』