【Offesa, pigrizia】~二人の物語~ (ページ14)

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~Epilogue~ ページ14

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ある所に、少女と少年がいました。

宝石のように光り輝く金色の髪に、サファイアのような美しいブルーの瞳を持つ少女。

シルクのように滑らかで、月光のように光り輝く銀色の髪と、それとお揃いの美しい瞳を持つ少年。

二人は、偶然の出会いを果たします。

それから二人は"友達"となり、毎晩の短い一時が二人にとっては宝物となるのです。

しかし、病気を患っている少女。

彼女はもう自分が長くはないと分かっていたのに、少年に対する想いを隠してしまいました。

また、少年も同じく、少女に対する想いを隠してしまいました。

少年は、少女との間に入ってきた男の言葉に、簡単に少女に会うことを諦めてしまいます。

少年が少女に会わなくなってから、一体どれだけの日にちが経ったのでしょうか。

すると、なんということでしょう。

少年は、目の前に落ちている冷たい"それ"に心を動かされてしまうのです！

少年は、少女の元へ走ります。

＿少女は、もう助からない。

医療への知識がない少年でも、一目見て分かりました。

少年は自分の気持ちを少女に伝えます。

結果、少女は返事をすることも無く、静かに永遠の眠りについてしまったのです。

あぁ、愚かな少年。

気持ちを早く伝えていれば良かったのに。

これは、少女なら気づいてくれるだろうと彼女に甘えていた少年の起こした悲劇。

彼女へ対する想いを、ただの冷たい"それ"に気付かされてしまった、少年の愚かさ。

それでも、愚かな少年は自分の犯した罰に気付かず、一生を生きていくのだろう。

あぁ、なんと愚かな物語。