ひとりじゃないの/ht ページ15
※現パロ
｢っう、あぅ…｣
｢っあ…Aっ…ひっ…｣
Aとひとらんらんが共に過ごしていた孤児院の先生…否、お父さんが亡くなった
二人は既に中学二年生
だが、誰にも引き取られることなくお父さんや年下の子供たちと過ごしていた
学費も食費も全てお父さんが出しており、A達はお父さんが居なくなっては行く宛ても、食べる物も、大切な人も失った
｢年下の子が、皆引き取られて良かったよ｣
最初こそ泣いていたものの、落ち着いてきたAはひとらんらんに話しかけた
Aとひとらんらん以外、皆引き取られたのだ
否、引き取ってもらった。
Aとひとらんらんは必死で年下の子供たちを引き取ってくれる人を探したのだ
｢…私達、遂に2人だけだね｣
｢……Aが居るだけ、良かった｣
"それ、褒めてる？"と微笑みながらAがひとらんらんに問いかける
ひとらんらんは少し涙ぐみ、"褒めてるに決まってる"と鼻声で言った
｢…でも、もしもひとらんらんが居なくなったら私生きていけないかも｣
｢………褒めてる？｣
｢褒めてないように聞こえた？｣
また二人の笑い声が静かな部屋に響き渡る
でも、涙というものは急に流れてくるものである
｢…あはは、止まった筈…なのになぁ……｣
｢っ…泣くなよぉ…貰い泣く…っ｣
"斬新な宣言だな"と今のAに笑い飛ばせる気力は無かった
鼻をすする音と、嗚咽(おえつ)だけが聞こえる
それが、更に二人の涙腺を緩ませた
｢ひとらんらん…いな、く…なんないで…っ｣
｢Aっ…こそ…消えんな、よ…｣
どちらからかも分からないまま、抱きしめ合う二人
顔は涙でぐしゃぐしゃで、それをお互いがみて吹き出すように笑った
｢…なんかどうでも良くなっちゃった
先生が居なくなっちゃったこと、めっちゃ辛いけど…区切りをつけなきゃね｣
｢嗚呼…そろそろ巣立ちしなきゃな｣
二人、手を繋いで孤児院を出ていく
孤児院を出て、森を抜ければ数々の大人達
A達は背が高い為そこまで重大な家出とは思われなかった
｢なぁ、A
俺が死ぬまで、一緒にいてくれる？｣
｢…私が死ぬまで生きててよ？｣
そう言って、手に力を込めた
｢君さえいれば、それでいい──｣
──
ヤンデレ感が…
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梨乃 - 尊い……………()ﾁｰﾝ (2020年2月9日 17時) (
レス) id: aabe4f21b2 (このIDを非表示/違反報告)
Leo(プロフ) - 雫さん» 幸せになっていただけて光栄です…！これからも幸せになっていただけると私も幸せです(??) (2020年1月11日 19時) (レス) id: e4a52b4a80 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - あー、幸せ。 (2020年1月11日 15時) (レス) id: 5f28392084 (このIDを非表示/違反報告)
友希(プロフ) - Leoさん» 新しいやつのコネさんかわいいw女の子がいいキャラしてて好きですw (2020年1月8日 20時) (レス) id: f099cea9c1 (このIDを非表示/違反報告)
友希(プロフ) - Leoさん» ぜんっぜん大丈夫ですwwありがとうございます！ (2020年1月6日 11時) (レス) id: f099cea9c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lia x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 20時
