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23話 ページ23
『ただいま』
「ん、おかえり」
左馬刻がリビングから出てきた。
風呂から出てすぐだったらしく、髪の毛が濡れていた。
『すまないな、風呂上がりか？』
「いや、髪乾かしてないだけ」
『風邪をひくぞ。乾かすか？』
「お前が？」
『嗚呼』
左馬刻に鞄を預けたAは、手を洗うとドライヤーを持ってリビングに移動した。
『じゃあ、座ってくれ』
「わかった」
Aがソファーの後ろに立ち、左馬刻がソファーに座った。
ドライヤーのスイッチを入れ、髪に風を当てる。
『髪、綺麗だな』
「そーか？」
『嗚呼』
左馬刻の髪は柔らかくて、綺麗な白で白兎みたいだ。Aとは真逆の色。
「お前の嫁はどうだった？」
『あー、妻は君ほどではないが綺麗な髪だったな』
「ふーん」
数分後。
『ほら、乾いたぞ』
「さんきゅ」
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作者名：草生える | 作成日時：2022年7月27日 12時
